講談社+α文庫<br> ケルトを巡る旅―神話と伝説の地

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ケルトを巡る旅―神話と伝説の地

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062813761
  • NDC分類 293.39
  • Cコード C0111

出版社内容情報

イギリス、アイルランドに色濃く残るケルト文化

「ウソツキクラブ」の主宰者であった河合先生は、ケルトをめぐる人々の「美しい嘘」を、共感をもって楽しんだ。――中沢新一

ケルト人とは、キリスト教以前に現存した民族
日本のおはなしによく似たものが多く存在するアイルランドのおはなし
ペンダンスという町で「魔女」に会うことができた
伝説に出てくる場所や、いわれのある石や川、木などが存在している
ケルトには文字すらなかったのに、音楽は残った

キリスト教以前のヨーロッパに存在したケルト文化。ケルト人は文字を持たず、歴史を書き記すこともなかった。しかしアイルランドやイギリスの文化には、その影響が今なお色濃く残っている。自然と共に生きたケルト人。自然から切り離された現代文明に行きづまりを感じる西洋人もまた、ケルト文化に再び目を向け始めた。妖精伝説や昔話が息づくケルトの地を、心理学者・河合隼雄が巡って感じたこととは――?

※本書は、2004年1月に日本放送出版協会より刊行された『ケルト巡り』を、文庫収録にあたり改題したものです。

河合 隼雄[カワイ ハヤオ]
著・文・その他

内容説明

キリスト教以前のヨーロッパに存在したケルト文化。ケルト人は文字を持たず、歴史を書き記すこともなかった。しかしアイルランドやイギリスの文化には、その影響が今なお色濃く残っている。自然と共に生きたケルト人。自然から切り離された現代文明に行きづまりを感じる西洋人もまた、ケルト文化に再び目を向け始めた。妖精伝説や昔話が息づくケルトの地を、心理学者・河合隼雄が巡って感じたこととは―。

目次

1 ケルトへの思い(旅の動機;ケルトの地 ほか)
2 ケルトのおはなし(ケルトとは;端緒 ほか)
3 ドルイド(安易な「平和論」;「自然」という言葉 ほか)
4 「魔女」とレイライン(「ウィッチ」という職業;補・自然科学 ほか)
おわりに―日本人がケルトから学ぶこと(アイルランド人・日本人;無意識の必要性 ほか)

著者等紹介

河合隼雄[カワイハヤオ]
1928年、兵庫県に生まれる。京都大学理学部卒業。臨床心理学者・心理療法家。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。元文化庁長官。2007年、逝去。スイスのユング研究所に留学後、日本にユング派心理療法を確立した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うりぼう

56
人が意識を持つとは、どういうことかの答が、神話にある。自然から切れたところに自分を置き、人は思考する。ただそれだけでは、自然の一部でもある人間は生きていけない。その試行錯誤が、物語につながる。ケルトは、高度に洗練された思考を持ちながらその痕跡を残さない。文字にした瞬間にその思考は固定され、自然との共生が切れることを知っていたのか。文字のある今、その両者をどうバランスを取るかが大切。現代に生きる魔女は、心理療法家であり、ドルイドのリーダーは、ファシリテーター。ゲニウス・ロキは、現代のパワー・スポットになる。2011/06/08

roughfractus02

11
タロットをめくる魔女にセラピストと同じ聞く力を見る著者は、魔女が西洋近代の個人主義的考えに囲まれつつようやく存続している点を痛感する。自然を対象と捉え、表層意識によって世界を作ろうとする言語中心の人間の考え方は、対象の制御を最優先としてきた。ドルイド(ケルトの聖職者)たち同様自然と密着していた西洋中世では、その制御不能性の理解につとめつつ、自然を人間の能力の限界を知る糧とした。表層に覆われた深層への態度が近代以後も生き続けていること、聞く力は異質な他者を受け入れる力に開くことを著者はケルトの旅で体感する。2023/01/03

マーブル

9
氏がケルトの文明に日本との共通項を感じてアイルランドを訪れた記録。いつもの著作同様、自由に思いは広がって、細かな具体的な知識を得ようなどと思って本を手に取っては失望する。現代日本を、自分のまわりの事を考え直すためのヒントがある。氏も現代文明を否定しようとはしていない。ヨーロッパがかつて持っていたケルトのような非言語的な関わり方、現代にはない良さを見直しているように、日本人もアメリカの真似をしようとばかり考え、追い付けないことに自信をなくすのではなく、これからの生き方を考え直すことの必要性を述べている。 2019/07/18

らくだ

8
現代人は悩みが多い。その悩みを解決するヒントに、本書はなりうるかもしれない。臨床心理学者の河合隼雄氏が、アイルランドのケルト文化を辿るという内容だが、アメリカ先住民のナバホ、現代日本もクエスチョンの対象として、答えとして混ざり合った本となっている。現代人はキリスト教的、近代科学的な考えに重きを強く持っているから、苦しいのだ、タロット占いのような補・自然科学的なものを持つことが大切なのだ、などと色々な考えが提示されている。私自身とてもはっとするようなことが書いてあったので、とても印象的な本となった。2017/10/01

まる

6
ケルトのことを知りたい!といったように明確な目的を持って読むと肩透かしをくらうが、何となく手に取ってゆるりと向き合ってみると、感じ入るところがあるかもしれない。人間の心理の中でも特に無意識の領域について研究している筆者は、世界各地の昔話(物語)を研究。その中で、日本と似た部分をもつアイルランド/ケルト文化に興味を持つ。魔女やレイラインの話が面白かった。超自然的なものを忌避することわけでも普遍的なものとして全肯定するわけでもなく、補・自然科学的なものとして向き合う姿勢がなるほどなと思った。2021/05/28

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