内容説明
1911年、アメリカで刊行された皮肉と諧謔の名著に、スラップスティックの鬼才が挑んだ決定版!筒井康隆、唯一の翻訳書を上下2巻で完全文庫化。上巻はA~L。人間の本質をえぐり、あらゆる物事から虚飾を剥ぎ取った「悪魔語」が、100年のときを経て鮮やかに現代によみがえる。
目次
ABASEMENT(卑屈)‐AVERNUS(アヴェルノ湖)
BAAL(バール神)‐BRUTE(獣)
CAABA(カアバ)‐CYNIC(冷笑家)
DAMN(地獄に落とす)‐DUTY(義務)
EAT(食べる)‐EXTINCTION(絶滅)
FAIRY(妖精)‐FUTURE(未来)
GALLOWS(絞首台)‐GUNPOWDER(火薬)
HABEAS CORPUS(人身保護令状)‐HYPOCRITE(偽善者)
I‐ITCH(かゆみ)
J‐JUSTICE(正義)〔ほか〕
著者等紹介
ビアス,アンブローズ[ビアス,アンブローズ][Bierce,Ambrose]
1842年、アメリカ・オハイオ州に生まれる。小説家、ジャーナリスト。ハイスクール卒業後、新聞社の印刷所で働きはじめる。南北戦争では北軍に加わり、武勲をたてる。文筆で身を立てようと志し、1868年、「ニューズ・レター」紙ではじめた鋭い風刺の時事評論が大評判となる。当代髄一のコラムニストとしての評価を得る一方、小説も発表。1909年から12年にかけて、『アンブローズ・ビアス全集』(全12巻)を自ら編集する。1913年、革命さなかのメキシコへ旅立ったまま消息を絶つ
筒井康隆[ツツイヤスタカ]
1934年、大阪市に生まれる。小説家、劇作家、俳優。同志社大学文学部を卒業。1960年、SF同人誌「NULL」を創刊。同誌掲載の「お助け」が江戸川乱歩に認められ、作家活動をはじめる。『虚人たち』で泉鏡花文学賞、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、『ヨッパ谷への降下』で川端康成文学賞、『朝のガスパール』で日本SF大賞、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。1997年、フランス政府よりシュバリエ章、2002年に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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レートー・タト
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