講談社文庫
北條龍虎伝〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062776561
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

根城を守るのは、幼いときから兄弟のように育った綱成。氏康は迷わず助けに向かう。生きてきた中で己が得た唯一の宝は、人なのだ!

河越城の周りには、関東の諸勢力が参加する八万五千の北條包囲軍。守る綱成の兵はたった三千。綱成を助けるか、城を残すか――。氏康の苦悩は頂点に達する。北條氏を関八州の覇者へと押し上げ、新旧の勢力交代を鮮烈に印象づけた乾坤一擲の戦い「河越夜戦」を、微細かつ大胆に加筆。戦国史ファン必読!

内容説明

河越城の周りには、関東の諸勢力が参加する八万五千の北條包囲軍。守る綱成の兵はたった三千。綱成を助けるか、城を残すか―。氏康の苦悩は頂点に達する。北條氏を関八州の覇者へと押し上げ、新旧の勢力交代を鮮烈に印象づけた乾坤一擲の戦い「河越夜戦」を、微細かつ大胆に加筆した。戦国史ファン必読!

著者等紹介

海道龍一朗[カイトウリュウイチロウ]
1959年生まれ。2003年に剣聖、上泉伊勢守信綱の半生を描いた『真剣』で鮮烈にデビュー、中山義秀文学賞の候補作となり、書評家や歴史小説ファンから絶賛を浴びる。2010年には『天佑、我にあり』が第1回山田風太郎賞、第13回大藪春彦賞の候補作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あっこ

13
期待通り面白かった。戦さ場で綺羅星のように輝く武将たちをいかにして、守り、活躍させるか、大将たる者の重圧と苦悩が良く描かれていたと思う。家族同然の家臣達の命か北條家の悲願か、全てを決めなければならない氏康は生きた心地がしないほど苦しかっただろう。家が栄えるも滅びるも総領の器量ひとつ。こんな厳しいなかで生きる武将たちの生き様がのちの時代の人達の気持ちを熱くさせてるのだろう。それを良く表した一冊だったように思う。2013/12/15

sin

10
これは面白い!川越夜戦とは、結構有名な大逆転劇だったのですね。 ドラマチックに描かれてて、短編大河ドラマか映画で実写化しても面白そうな作品でした。氏康が若い、武田信玄が主役の小説に登場する氏康像とは少し違い、北條に好感が持てる。ほんと歴史小説は切り口次第で面白くなるもんだ。2014/10/20

YONDA

8
下巻も面白かった。河越城の夜戦前の氏康の苦悩から乾坤一擲の夜戦に向けての流れは鳥肌が立った。北條家が主人公の作品は少ないので、この作品は勉強になりました。是非とも、「北條覇道伝」も読んでみたい。2013/11/24

Francis

7
下巻は氏康の初陣から始まる。鎌倉で関東の争乱の有様を聞いた氏康は父氏綱の真意を知る。父氏綱の死去間もなく長年同盟を結んできた今川氏の離反から始まって関東管領、古河公方による絶体絶命の北條家包囲網に直面した氏康が河越城で乾坤一擲の戦に臨んだ結果は…。下巻も面白い。作者による後書きもとても面白く、著者の他の歴史小説も読みたくなった。2016/04/16

綱成

6
再読です。なぜ鎌倉、関東が戦乱に巻き込まれたかを紐解き、新しい秩序の為、北条が起つという背景があり、非常に分かりやすいです。川越夜戦にしても、北条家の様々な葛藤と重責、最後は見事なラストをむかえます。読んでいて爽快感があり、オススメです。2014/11/05

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