出版社内容情報
妻に恋人？ 許せない 男の身勝手なのか、愛なのか
永遠のテーマ、愛を描いた傑作
愛人の部屋へ乗り込んだ妻・志麻子。女と女の闘いを、見守るしかない省吾であった。そんななか、盗み見を続ける妻の日記に男の影が現れる。学生時代の恩師と急接近する妻。夫の心配をよそに2人はついにホテルで……。夫婦、そして愛人関係をじっとりと、かつ華麗に描いた渡辺文学の傑作。ついに文庫化。
もしここで、夫以外の誰かを愛することができれば、それを生きていく活力にしていけるのだろうか。――＜「冷却」の章 妻・志麻子の日記より＞
「きれいだわ」
無数の明かりが煌めく東京の夜景の前で先生と寄り添っていると、なにか夢の世界に紛れ込んだような気がしてくる。――＜「変心」の章 妻・志麻子の日記より＞
渡辺 淳一［ワタナベ ジュンイチ］
著・文・その他
内容説明
愛人の部屋へ乗り込んだ妻・志麻子。女と女の闘いを、見守るしかない省吾であった。そんななか、盗み見を続ける妻の日記に男の影が現れる。学生時代の恩師と急接近する妻。夫の心配をよそに二人はついにホテルで…。夫婦、そして愛人関係をじっとりと、かつ華麗に描いた渡辺文学の傑作。
著者等紹介
渡辺淳一［ワタナベジュンイチ］
１９３３年北海道生まれ。札幌医大卒。整形外科医ののち、『光と影』で直木賞を受賞。’８０年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞。２００３年、菊池寛賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ミッフー
74
あっと言う間に完読❗️間男先生の出現により、こうも女は変わるのか❓見事なまでの形成逆転💦省吾は自分が外で遊んでも伴侶のそれは許容出来ない、僕も同様、古い人間は生き辛い世の中になりました😢でも周りの夫婦暦長い諸先輩方から夫婦円満の秘訣を「お互い鑑賞せずそれぞれ好きな時間を過ごすこと」と聞いたことがあるけど、同じことが妻の友人のコメントとして書かれており、それは尊敬すべく渡辺エロ先生の所見でもあり妙に納得😊幾つになっても自分を大切に生きなきゃね✌️でも、最後のオチは改めて女の怖さを思い知らされました😱2018/11/26
asako
23
もぉ読みやすさ＋先が気になるので一晩で読了。世の旦那はこんなものなのか。あたしも日記書いてるケド、旦那さん読んでたりするのかな。笑。面白かった。おそらく渡辺淳一さんの本を読むのは初めて。他の本もこんな雰囲気なのかな？2017/01/16
mio217
22
ある日、妻の日記を偶然にも読んでしまう。すると、ばれていないと思っていた自分の浮気が妻にばれていた。という話。男と女の脳の構造がいかに違うか、これを読めばよくわかる。世の中の夫婦は大半がこんなんやと思う。それでうまくやっていくんだろう。決して昼ドラではない、どこの家庭にでもあり得る、リアルな話やと思うわ。男性のみなさま、これを読んで女性がいかに勘が良いか勉強するべし。渡辺さんは男女間の心理が本当によくわかっていらっしゃる。追悼、渡辺さん。2014/04/08
との＠恥をかいて気分すっきり。
19
この小説の中心に座るのは妻の日記である。渡辺さんが苦心された様子が伝わってくるが、そこが苦しい。日記は台詞が出てくるのだが、普通は話し言葉は日記に書かない。どうしても違和感を感じてしまった。また日記の間に入る夫のひとり言もあまりにも間抜けでコミカルになってしまい、リアルさを欠く。中身は面白い。2014/09/13
読み人知らず
11
最後はまあ、予想はつくのだけど、それでも怖かった。医者の奥さんだから賢いんだよね？すべての女性がこんなかんじなのか？？こわっ2015/10/03
