出版社内容情報
小学校を支配した自由と民主主義。受験勉強と「みんな平等」の狭間で苦悩する一人の少年が気づいた矛盾と欺瞞が今、明かされる。本書は、目を逸らさずにすべてを白日の下に晒さねばならない、とする迫力ある記憶の書でもある。(解説、桐野夏生)郊外の団地の小学校を舞台に、自由で民主的な教育を目指す試みがあった。しかし、ひとりの少年が抱いた違和感の正体は何なのか。「班競争」「代表児童委員会」「林間学校」、逃げ場のない息苦しさが少年を追いつめる。30年の時を経て矛盾と欺瞞の真実を問う渾身のドキュメンタリー。(講談社文庫)
原 武史[ハラ タケシ]
著・文・その他
内容説明
郊外のマンモス団地の小学校を舞台に、自由で民主的な教育を目指す試みがあった。しかし、ひとりの少年が抱いた違和感の正体は何なのか。「班競争」「代表児童委員会」「林間学校」、逃げ場のない息苦しさが少年を追いつめる。30年の時を経て矛盾と欺瞞の真実を問う渾身のドキュメンタリー。講談社ノンフィクション賞受賞作。
目次
1 序
2 改革
3 「水道方式」と「学級集団づくり」
4 二つの自己
5 代表児童委員会
6 「P」と「T」の連合
7 6年になる
8 自由学園・多磨全生園・氷川神社
9 林間学校前夜
10 林間学校
11 追求
12 コミューンの崩壊
著者等紹介
原武史[ハラタケシ]
1962年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本経済新聞社に入社。昭和天皇の最晩年を取材する。東京大学大学院博士課程中退。’98年『「民都」大阪対「帝都」東京』(講談社選書メチエ)でサントリー学芸賞、2001年『大正天皇』(朝日選書)で毎日出版文化賞、’08年『滝山コミューン一九七四』(本書)で講談社ノンフィクション賞、’09年『昭和天皇』(岩波新書)で司馬遼太郎賞を受賞。現在、明治学院大学国際学部教授・同付属研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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