出版社内容情報
みんな生きてる、やあ奇跡。
怒濤の大阪弁で綴る芥川賞作家デビュー随筆集
純文学界の気鋭として注目を集める著者は、一体何を感じ、見つめ、考えてきたのか。瑞々しい感性と卓越した表現で綴られた、がむしゃらな日常に湧き起こる喜怒哀楽と問いの数々。共感と驚嘆が詰まった、愛らしくて滑稽で深遠な136本を収録。芥川賞作家のデビュー随筆集、初文庫作品。
ドーナツとの激しい距離/サボコを救え!/猫パニック/帰京、もしもし絶対者さん/排水溝の神様おりはりますか/芸術御破算/精神よ、黙って体についていって下さい/刺繡狂想曲あははん/午前四時/退屈凌ぎ自慢in人生/謝ってんのに/浮気相手になりたいのですが/っ頭蓋骨!/私はゴッホにゆうたりたい/宮沢賢治、まるい喪失。/絶唱体質女子で!/家事、なんて難しいの/私が瓦を、瓦も私を、みていた冬/性の感受地帯、破竹のあはん/大島弓子を読めないで今まで生きてきた/さようならサボコ/砂漠、世田谷、銀河/鰯なのだよ/歯で穴をあける/奇跡っつうぐらいのもんで
川上 未映子[カワカミ ミエコ]
著・文・その他
内容説明
純文学会の気鋭として注目を集める著者は、一体何を感じ、見つめ、考えてきたのか。瑞々しい感性と卓越した表現で綴られた、がむしゃらな日常に湧き起こる喜怒哀楽と問いの数々。共感と驚嘆が詰まった、愛らしくて滑稽で深遠な百三十六本を収録。芥川賞作家のデビュー随筆集、初文庫作品。
目次
夜明け前、いっかい、最高の君の顔
ドーナツとの激しい距離
キャロルとナンシー
かろうじて夏の夜の幻想
四月、鉛筆をとっきんし忘れる
猫マーク
怒れる椅子を粉砕する手間も暇も
ロシアンルーレットは遊びやないのやで
サボコを救え!
牡蛎犬〔ほか〕
著者等紹介
川上未映子[カワカミミエコ]
1976年8月29日、大阪府生まれ。2006年、『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(ヒヨコ舎)を刊行。2007年、デビュー小説『わたくし率イン歯―、または世界』(講談社)が第137回芥川賞候補作に。同年、第1回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』(文藝春秋)で第138回芥川賞受賞。2009年、詩集『先端で、さすわさされるわそらええわ』(青土社)で第14回中原中也賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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