講談社文庫<br> そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります

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講談社文庫
そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります

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  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062765053
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

みんな生きてる、やあ奇跡。
怒濤の大阪弁で綴る芥川賞作家デビュー随筆集

純文学界の気鋭として注目を集める著者は、一体何を感じ、見つめ、考えてきたのか。瑞々しい感性と卓越した表現で綴られた、がむしゃらな日常に湧き起こる喜怒哀楽と問いの数々。共感と驚嘆が詰まった、愛らしくて滑稽で深遠な136本を収録。芥川賞作家のデビュー随筆集、初文庫作品。

ドーナツとの激しい距離/サボコを救え!/猫パニック/帰京、もしもし絶対者さん/排水溝の神様おりはりますか/芸術御破算/精神よ、黙って体についていって下さい/刺繡狂想曲あははん/午前四時/退屈凌ぎ自慢in人生/謝ってんのに/浮気相手になりたいのですが/っ頭蓋骨!/私はゴッホにゆうたりたい/宮沢賢治、まるい喪失。/絶唱体質女子で!/家事、なんて難しいの/私が瓦を、瓦も私を、みていた冬/性の感受地帯、破竹のあはん/大島弓子を読めないで今まで生きてきた/さようならサボコ/砂漠、世田谷、銀河/鰯なのだよ/歯で穴をあける/奇跡っつうぐらいのもんで

川上 未映子[カワカミ ミエコ]
著・文・その他

内容説明

純文学会の気鋭として注目を集める著者は、一体何を感じ、見つめ、考えてきたのか。瑞々しい感性と卓越した表現で綴られた、がむしゃらな日常に湧き起こる喜怒哀楽と問いの数々。共感と驚嘆が詰まった、愛らしくて滑稽で深遠な百三十六本を収録。芥川賞作家のデビュー随筆集、初文庫作品。

目次

夜明け前、いっかい、最高の君の顔
ドーナツとの激しい距離
キャロルとナンシー
かろうじて夏の夜の幻想
四月、鉛筆をとっきんし忘れる
猫マーク
怒れる椅子を粉砕する手間も暇も
ロシアンルーレットは遊びやないのやで
サボコを救え!
牡蛎犬〔ほか〕

著者等紹介

川上未映子[カワカミミエコ]
1976年8月29日、大阪府生まれ。2006年、『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(ヒヨコ舎)を刊行。2007年、デビュー小説『わたくし率イン歯―、または世界』(講談社)が第137回芥川賞候補作に。同年、第1回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』(文藝春秋)で第138回芥川賞受賞。2009年、詩集『先端で、さすわさされるわそらええわ』(青土社)で第14回中原中也賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

173
著者の小説デビュー前のブログ集。その時々の雑感が、連綿たる大阪弁で綴られている。ご本人も言うように「文章は読みづらく、意図もわや、なんですのんこれは」といった節がなくもないし、いわば玉石混淆の観を呈してもいるのだが、この人に内在するナイーヴな一面もまた垣間見せている。たとえば、「私はゴッホにゆうたりたい」などは、表現者の苦しみや孤独に強く深い共感性が寄せられている。また「尻が痒い、それ以上も以下もなく」では、ディズニーランドでの狂奔の中で、それとは正反対の位置にいる小学生の女の子を思っていたりもするのだ。2013/07/05

風眠

161
まだ職業作家になる前、歌をうたっていた頃の文章。日記だけれども、気持ちとか感情とか、そういう心の中の熱量がぎゅうと圧縮されて、文字に全部注入されています、というくらい迫力のある一冊。かと言って、暑苦しいわけでもなく、どこか古風で、でも今どき感もあって、力強くて圧倒される文体。ものすごくレベルの高い思考をしているのに、大阪弁なところも親しみがわく。結論を言えば、ものすごくいい、大好き、感動。作家になる前から、川上未映子は川上未映子だったんだなって、なるべくしてなったんだなって、私に確信をくれた処女エッセイ。2020/01/24

うりぼう

124
みえちゃんの頭がでかいのが、よく解かりました。世界も楽々入るでしょうという感じ。読むの時間がかかった。読みながら、ふと遠くを眺めて反芻することしばし。思いのまま、自由奔放、ブログやな~感が満載。彼女のバイオリズムを見るような時間軸で、1本の長さも質も千差万別、自由奔放。自分がいない方がいいと思ったトラウマが「純粋悲性批判」となる。自己を無にすることから、あらゆもの、音、色に奥深くでつながり、「バナナブレッド・・・」で覚醒し、描く。「早川義夫は犬だった」が、ページの切りで終わりと思うが、次ページの答が秀逸。2010/10/21

hiro

87
未映子さんの結婚祝いということで、小説を書く前のデビュー随筆集の『そらすこん』を読みました。Web掲載のものだけあって、週刊誌掲載の『夏の入り口、模様の出口』と比べると、めっさ関西弁やし、句読点が独特なあの読みにくい文体もあり、詩もあり、内容も自由で、『乳と卵』にでてくる場面が、未映子さんの実体験がもとになっていることがわかったり、 ミュージシャン未映子さんが見えたり、家族(特にイズミヤで働くでおかあさん)思いがわかり、生の未映子さんが見える本でした。母未映子の小説、エッセイも今から期待しています。2011/12/10

とら

78
川上未映子のデビュー随筆集―デビュー随筆集!?という不思議な響きにまず驚き。でもやはりこれは一概に随筆とは言えないのであって、まあ一番近いのは「日記」であるが、時折匂わせる文学の香りがそれを惑わす。もう圧倒的。仮に随筆と言う括りに入れるのだとしたら前に読んだ「ぜんぶの後~」より格段に面白いと断言。川上さんの思考回路の不思議。鍋を友達と囲ってる時に急に死ぬまで人生は続くということにぞっとし、パレードを見ながらテレビで見た生活保護もらって父親の面倒見ながら犬と暮らしてる小三女子の事を考える。天才なのだろうか。2014/01/15

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