内容説明
小説家を夢見る小早川嗣利は、運命の赤い糸を感じ、広子と結婚。だが、幸せな生活は長くはつづかず、広子は死に、途方に暮れる彼の前に百合子という女があらわれる。「運命の女性はひとり」と信じる嗣利は彼女の誘いを断るが、気持ちは徐々に惹かれていき…。一途な純愛が招く驚愕の赤き血のミステリー。
著者等紹介
蘇部健一[ソブケンイチ]
『六枚のとんかつ』で第3回メフィスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ダイ@2019.11.2~一時休止
82
タイムマシンもの。メインは純愛かな?。でも届かぬ想い・・・。2017/06/25
gonta19
20
2008/3/1 Amazonにて購入。 2012/8/22~8/23 久しぶりの蘇部作品は、タイムパラドックスもの。ひねろうと思えば、何処までもひねられるが、なるほどそうきたか。2012/08/24
こゆび
16
届かぬ想いは誰のもの。届いた想いは何を生む。運命の赤い糸は、あなたの血の色。この設定で、この結末を用意するのであれば、いっそのこと心をぺしゃんこにするほどの重さを感じさせてほしかった気もするけれど、この軽さが作者の良さでもあるのかな。しかしこれを純愛と呼ぶのなら、この世に愛など無くていい。2021/03/05
優愛
11
本書の中で唯一ぶれないもの。それは嗣利の思う「たった一人の運命の人」タイムトラベルものは滅多に読まないのですが本作で何より驚くのは捻られ続けたラストのみ。「お父さんと恋に落ちるの」美香…なんて恐ろしい子供。葛藤は始めのみでその後は過去と未来を行き来することがあたかも当然のように書かれていてちょっと残念。もっと繊細に書いてくれたらタイムトラベルを取り入れた良さも出るのにな。娘の美香までこんなことになるなんて…嗣利の容姿がそんなに良いのか。一番気になる所です(笑)女って本当に怖いですね。再読はなさそうです。2014/11/08
紅
9
時間ものSFで恋愛小説のようでありながらかなり黒い。途中頭が混乱してよくわからなくなったが、最後ですっきり。これはまたすごい血の繋がりだ。面白かったです。2013/08/10
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- 和書
- うかいのうがい