出版社内容情報
田中 芳樹[タナカ ヨシキ]
著・文・その他
内容説明
金の猛将・兀朮率いる五十万の軍勢が都へ押し寄せ、宋の皇帝は北の地で囚われの身となる。国家滅亡の危機に、精忠報国の志を刻んだ岳飛がついに起つ時がきた!抜群の智略と勇気をもって少数で大軍を蹴散らす名将・岳飛。だが、敵は目前にのみあるとは限らなかった。戦火が拡大し、興奮が加速する第二巻。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。’77年第3回幻影城新人賞、’88年第19回星雲賞を受賞。壮大なスケールと緻密な構成で、SFロマンから中国歴史小説まで幅広く執筆を行う。2005年『ラインの虜囚』(講談社ミステリーランド)で第22回うつのみやこども賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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海猫
61
前半、岳飛がなかなか出ないけれど、本当に引きこもり生活だったとはね。そこから世に出ての活躍し始めると面白さもグッとアップ。岳飛のもとに仲間が集ってくるあたりの展開はちょっと水滸伝を思わせる。登場人物が多くても、敵味方がはっきりしているのは読みやすい。さらに次巻へ。2019/04/27
如水
23
二巻は金の侵攻が本格的に始まった所からからスタート。主人公の岳飛は…何と隠遁生活。まぁそうか、北宋時代に活躍した訳じゃないから(笑)。しかし時代は彼を必要としていた、南宋鼎立と共に詔(勅命みたいなモンだと思って下さい)を受け、世に言う『岳家軍』が誕生‼︎金の侵攻を止めたり、各地で起こってる反乱軍の鎮圧、吸収と岳家軍を強くして行く過程が大まかな筋(ネタバレならん程度の)ですが、いや〜話が大きくなって来ているので面白い、ワクワクして来ます。しかし、気になる事が一つ。岳飛と同等の槍術の腕前て…反則的じゃない?2018/03/18
Akihiro Nishio
18
前半はいわゆる「靖康の変」と康王が脱出し南京への遷都。物語の進行上、我らが岳飛は都合良く病気になっており関わることができない。後半は岳飛軍結成とその活躍。この物語の原作は清代に書かれたという。同じ女真族による王朝の金を、漢人である岳飛が阻むという構成上、金の武将はいずれも格好よく描かれており、両陣営に等しく花を持たせている。結局悪いのは宋王朝の方か。水滸伝と同じ構図、同じ時代背景であり、これらが大流行するとは、どんだけ宋は駄目だったんだと思ってしまう。2016/07/22
ともゆき
11
岳飛が活躍。しかし、悪い奴らが多くてイライラしてしまうなあ・・・。2016/08/30
かずお
6
★★★☆☆ 岳飛ついに戦場に。それにしても宋には忠臣がいないなぁ。身内に足引っ張られたら、そりゃやる気にならないよね。2018/04/26