講談社文庫<br> 月蝕の窓―建築探偵桜井京介の事件簿

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講談社文庫
月蝕の窓―建築探偵桜井京介の事件簿

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  • サイズ 文庫判/ページ数 659p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062758345
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

迷宮入り殺人事件の舞台となった洋館「月映荘」で、新たな惨劇が発生。巻き込まれた京介と深春にも生命の危険が迫る。「赤い大きなお月様」に隠された謎とは?

明治に建てられた洋館、月映荘。惨劇は再びここで起こった。京介とともに晩餐に招かれた医師が撲殺されたのだ。図らずも事件に巻き込まれていく京介の前に、複雑な生い立ちを抱える茉莉、雪音を聞くことができる不思議な少女、綾乃たちが、謎を深めて絡み合ってくる。さらに京介自身の過去が揺さぶられる。

『夜に消えた凶刃』
月は血塗られて
赤い窓の記憶
身勝手で強引な招待
雪音を聞く少女
銀髪の女主人 黒衣の僕
月無き夜の惨劇
抑圧された記憶の神話
スリーピング・マーダー
真理子、笑う
白銀の罠
魔法の赤い月
暗黒星
雪花


篠田 真由美[シノダ マユミ]
著・文・その他

内容説明

明治に建てられた洋館、月映荘。惨劇は再びここで起こった。京介とともに晩餐に招かれた医師が撲殺されたのだ。図らずも事件に巻き込まれていく京介の前に、複雑な生い立ちを抱える茉莉、雪音を聞くことができる不思議な少女、綾乃たちが、謎を深めて絡み合ってくる。さらに京介自身の過去が揺さぶられる。

著者等紹介

篠田真由美[シノダマユミ]
1953年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒、専攻は東洋文化。1991年に『琥珀の城の殺人』が第2回鮎川哲也賞の最終候補作となり、中井英夫氏らの注目を集め、作家デビュー。1994年に建築探偵桜井京介シリーズ第一作『未明の家』を発表。以来、傑作を連発し絶大な人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

80
【建築探偵桜井京介シリーズ】第8弾。蒼の物語が一段落し、本作は京介の語りで展開するなど、いよいよ京介の謎に向かうのかと感じる作品。栃木県のさる洋館で十数年前に殺人事件が起き、未だ犯人は捕まっていない。昨年邸内に居て、ただ一人助かった娘の兄が、マンションから自殺と思われる転落死をしている。そして今回邸が放火され大事は無かったのだが、見張りとして京介が雇われる。兎に角壮大な人間ドラマで、推理の方向を間違えさせる伏線がかなり多くて難しい。確実な解答が無い様に思うが、悪人の被る良き人の仮面を剥がすのは気持ちいい。2021/02/28

coco夏ko10角

25
建築探偵シリーズ10冊目。蒼は東京でセンティメンタル・ブルーのあの事件のためこちらでの登場は最後だけ。今回の語り手は京介、けっこう色々と考えてる…。しかし重く暗くて、深春の到着にほっとする。目次に『暗黒星』とあったので真犯人はそれで。輪王寺綾乃さん、不思議な人だ・・・。2017/11/19

コス

25
建築シリーズの分岐点となるストーリー。前の作品を読んでいないと楽しめない作品だと思いますが、このシリーズを理解する上では読まなくてはいけない作品かな、と思ってます。多重人格者や猟奇犯罪等のかなり暗い話題になっていますので、あまりのめりこんでしまう人にはお勧めできないかも・・・2014/04/28

のほほん@灯れ松明の火

25
ぶ厚かった。。。けども、サクサクと読み進めることができました。 京介が自分自身と自分の周囲をもう一度 見直すことができた話だったなぁーと思います。 このシリーズ かなり思い切りよく とばして読んでしまっているので、もう一度改めて最初から読み直したいと思います。  2010/11/30

gonta19

15
2007/9/17 Amazonにて購入。 2012/3/28〜3/31 建築探偵シリーズ10作目、番外編の2作を除くと8作目の本書は、桜井京介の視点で書かれており、これまでのシリーズとはかなり傾向が違っている。考えてみると、このシリーズは「建築探偵 桜井京介の事件簿」なのだから今までそうでなかったのがおかしかったのか。内容もこれまでのシリーズとは違っているのだが、それよりも何よりも京介の秘密に関する思わせぶりな記述が気になって仕方ない。新書ではほぼ結末に近づいているらしいが、文庫版でゆっくり追いかけて2012/03/31

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