出版社内容情報
ひたすらになぐられ負けることで男を磨く
「この銭、貰うた」。逃げた父の代わりに金を稼がねばならなくなった万吉は、身体を張った“どつかれ屋”として身を起こす。やがて生来の勘とど根性と愛嬌を元手に、堂島の米相場破りを成功させ、度胸一の極道屋・明石屋万吉として知らぬ者のない存在となった。そんな万吉に大坂町奉行から密かな依頼がくる。
北野の雪
才 覚
創 業
芋 嵐
月江寺
風 雲
御番所
御用盗
八百八橋
司馬 遼太郎[シバ リョウタロウ]
著・文・その他
内容説明
「この銭、貰うた」。逃げた父の代わりに金を稼がねばならなくなった万吉は、身体を張った“どつかれ屋”として身を起こす。やがて生来の勘とど根性と愛嬌を元手に、堂島の米相場破りを成功させ、度胸一の極道屋・明石屋万吉として知らぬ者のない存在となった。そんな万吉に大坂町奉行から密かな依頼がくる。
著者等紹介
司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語科卒。産経新聞社勤務中から歴史小説の執筆を始め、’56年「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞を受賞する。その後、直木賞、菊池寛賞、吉川英治文学賞、読売文学賞、大佛次郎賞などに輝く。’93年文化勲章を受章したが、’96年72歳で他界した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Die-Go
62
父の出奔により、家族を支えるために、極道、渡世人、遊び人と呼ばれる士農工商からは外れた身分のなかに自らの身を投じた万吉。その万吉が成り上がっていくことで、出会ってしまう一柳藩との折衝。その内容とは?大坂版新撰組を作った男「明石屋万吉」の生涯を追う。テンポ良く読めて中味もなかなか。★★★★☆2016/10/19
優希
54
根性を感じずにはいられませんでした。小気味よく度胸一にのし上あがる様子にのめり込みます。体を張って身を起こしていったからこそ明石万吉なる人物を知らぬ人はいなくなったのでしょうね。下巻も読みます。2023/02/03
TakaUP48
52
お庭番の父が蓄電し11歳の万吉は母妹の面倒をみるため無宿人に。子ども博打の銭の山にしがみつき、幾度殴られても金を離さぬ「どつかれ屋」となる。依頼された堂島の米相場叩きつぶしでは、黒幕を言えと蝦責めの超拷問に耐え15歳にして家と3千人の子分持ち。侍になり小藩を救って欲しいとの頼み事も引き受ける。人を斬らず、攻めに超人的に耐える。自分のためより、困った人や弱い人のために体を賭ける。幕末のゴタゴタに利用されても憎まず。一目惚れの小春を嫁に、人を食う怖いものなしの小林佐兵衞の物語。俄=即興喜劇はメチャ面白い!2020/05/14
こばまり
47
痛快痛快。主人公・明石家万吉が実在の人物というから驚く。上巻だけで533頁もあるのにこの小気味良さはと思えば初出は新聞小説の由。感想は下巻で。2022/09/18
優希
46
根性ありすぎです。身体を張って身を起こすのが凄いなと。やがて生来の根性と愛嬌で動いていくのですね。度胸一の極道屋・明石万吉と言えば知らない人がいないほどの成り上がり具合に驚かされます。下巻も読みます。2022/05/01