講談社文庫
ハゲタカ2〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 412p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062756877
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「いつか日本を買収する―」。1年の海外放浪を経て、帰国した鷲津政彦が、まず標的に定めたのは、繊維業界の老舗「鈴紡」。一方、鈴紡は元銀行員の芝野健夫を招聘し買収防衛を図る。その裏に、かつての芝野の上司で、UTB銀行頭取、飯島の思惑があった。激烈な買収戦争で最後に笑うのは。

著者等紹介

真山仁[マヤマジン]
1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。読売新聞記者を経て、フリーランスとして独立。2003年、大手生命保険会社の破綻危機を描いた長編『連鎖破綻 ダブルギアリング』(共著・香住究名義、ダイヤモンド社)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

99
繊維業界の老舗「鈴紡」(モデルは「鐘紡」)の落日とそれを買収しようとする「月華」(モデルは「花王」)を中心に虚々実々の駆け引きが繰り広げられる。読み応えは第一作を凌駕する。かつては栄華を誇った名門企業が崩壊していく姿に経営者の責任とは何か、会社は誰のものなのかを考えさせられる。2016/08/02

アッシュ姉

71
ハゲタカシリーズ第二弾も面白い。下巻も非常に楽しみ!上巻はカネボウの買収合戦がモデル。化粧品事業の行方を巡る迷走劇を中心に、分かりやすくドラマティックに描かれている。方々の様々な思惑が絡み合い、結果としてあのような形になったが、白斑症状問題で大規模自主回収の騒動に発展するとは、当時は予想もつかなかっただろう。第一弾に比べて、鷲津が大人しい。そして、外見と内面のギャップにますます違和感。ゴールデンイーグルの異名のとおり、精悍なイイ男でいいんじゃないかしら。貧相で冴えない中年に拘るなら、モテモテ要素は不自然。2014/12/01

Satomi

60
ベルボックスという秘密の箱。高度経済成長を支えた裏側で決して表には出せない秘密の数々。代々引き継がれた負の遺産。それに食らいつく鷲津の執念、まさしくハゲタカ!!鈴紡=カネボウ、月華=花王、鷲津=大森南朋、ドラマと現実に起きた買収劇が、ごっちゃになりつつも脳内変換。当時、社内は相当混乱していたであろう事は想像に難くない。経済小説でありながらアクション映画のようにスリリング!!エキサイティング!!まさかの結末を迎えた買収劇…鷲津のその後は!?!?下巻へ。2015/07/19

青葉麒麟

52
内容の半分も判らないけれど、登場人物達の丁々発止のやり取りがとても面白い。社長や会長クラスの人間が会社を自分のモノとして考えるのは日本の昔からの悪い体質らしいけれど、判らなくはない。取引される額が桁外れだから今一ピンと来ないけれど、現実社会の何処かで実際に起きていたりするんだろうなぁ。ドラマ版の鷲津は一寸真面目過ぎるような気が。大森南朋は良い俳優だとは思うんだけれどね。2013/09/16

ジェンダー

49
買収する側もその国の法律に則ってしているはずだが、名門の会社に買収をかけようとすると政治からストップがかかるのはどうかと思います。2013/03/16

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