講談社文庫
煉獄の丘

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  • サイズ 文庫判/ページ数 624p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062756112
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ミネソタ州アイアン湖畔に静かにたたずむ町で爆破事件が起きた。「環境保護の戦士」と名乗るテロリスト集団から犯行声明が出され、事件は都会からやってきたエコロジストと地元住民の対立に発展。元保安官コークは妻の反対をおして捜査に加わるが、恐ろしい出来事が家族を襲う。傑作ハードボイルド第3弾。

著者等紹介

クルーガー,ウィリアム・K.[クルーガー,ウィリアムK.][Krueger,William Kent]
スタンフォード大学中退後、さまざまな職業を経て作家に。『凍りつく心臓』は、アンソニー賞・バリー賞の最優秀処女長篇賞をダブル受賞した。現在、妻と2人の子供とともに、ミネソタ州に在住

野口百合子[ノグチユリコ]
1954年、神奈川県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。出版社勤務を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@80.7

40
エクセレント!!俺の中ではディーヴァーやコナリーに引けを取らない作家となってきたわ。元保安官コーク・オコナ―シリーズ第3弾。ミネソタの森林地帯の小さな街でこれほどのストーリーが書けるのかと驚きだわ。森を守る者、森林伐採で生活する者、湖に沈んだ船に囚われる者、家族の絆を取り戻そうとする者。終盤にかけて見事に収斂して行く様はお見事としか言えない。この土地でなければ書けない味わえない物語。ミステリーやハードボイルドなどと分類するのも烏滸がましいほど。哀しき男の最後が涙をそそる。クルーガー凄い。2016/08/22

ほちょこ

29
オコナーシリーズ3作目。原住民の聖なる森を守るべきか、住民の労働を担う製材所を認めるべきか。自分だったらどっちの側に立つのか、ずっと思い考えながら読んだ。物語はさらに殺人やコークの家族を巻き込んで、壮大なスケールに発展するのだが、根底にあるその問題が深く、魚の目の芯にように根付いた作品。すごいシリーズ!2017/09/08

慧の本箱

21
シリーズ第三弾。我らがコーク、やっと愛する妻ジョーとお互いの行き違いとわだかまりから解き放たれた矢先なのに最悪の事態が!その中での母の強さと冷静な判断は読み手に希望を与えてくれる。それにしてもルペール。哀しすぎる。2023/12/22

あかぽち

18
ミネソタ州の元保安官、コーク・オコナーのシリーズ3作目。今回の事件は、オブジワ族の聖地である森林の伐採をめぐり、環境保護団体と製材所の対立から始まる。このシリーズが好きなのは、ミネソタの大自然が詳しく描かれているからなんだけれど、今回は自然を愛しながらも大きな湖で遭難事故にあったルペールの人柄に惹かれ、忘れられない余韻が残る。2017/10/21

Yoko

17
シリーズ第3作。ぎこちなくも家族として再出発しようとしているオコナー家。先住民族の父母なる大地とその開発に関わる軋轢。深い孤独と哀しみを抱えた1人の異端者。3つそれぞれのストーリーが撚り合わさり普遍的で骨太な家族の物語になっている。第1作から続くエピソードが一旦まとまった感のある今作。でもやっぱり続きが読みたいシリーズです。2015/06/04

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