講談社文庫<br> 親不孝通りディテクティブ

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講談社文庫
親不孝通りディテクティブ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 343p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062754743
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

タクシー強盗と、港の火事、そしてスーパーの警報騒ぎ、同時に起こった事件の意外な関連とは…。中洲の屋台でバーを営む鴨志田鉄樹と、結婚相談所の調査員・根岸球太。腐れ縁の通称「鴨ネギコンビ」が、どういうわけか、物騒な事件に関わっていく。博多を舞台に大暴れ!ハードボイルド・ストーリー。

著者等紹介

北森鴻[キタモリコウ]
1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。1995年『狂乱廿四孝』(角川文庫)で第6回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。1999年『花の下にて春死なむ』(講談社文庫)で第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

90
【鴨ネギコンビシリーズ】第1弾。博多親不孝通りを舞台に、鴨志田テッキと根岸キュータの鴨ネギコンビが、巻き込まれた事件の謎を追う物語。6話の連作短編集で、解説にもあるが読んだ印象はテレビ的で「俺たちは天使だ」を思い出した。センチメンタルでちょっとユーモアを感じる、ハードボイルドといった所だろう。軽い博多弁が背景の描写に良いプラス効果をもたらし、頭の中でとてもイメージしやすい。素人探偵をバックアップするべき刑事が、悪徳刑事なのが納得出来なかったが、現実は小説みたいに上手くは行かないという切なさの表れに感じる。2020/11/19

mocha

87
屋台の店主テッキと悪友キュータが、時にアルバイト、時にボランティアで探偵稼業に精を出す、短編6編。十数年前の福岡が舞台。バブル後の不景気で、屋台を取り巻く環境も今よりかなり厳しい。テンポよく楽しめるが、毎回最後はテッキひとりの頭の中でとんとんと推理が運んでしまい、置いてきぼりになってしまう。キュータが「なんではよう言わんとや!」という気持ちが分かる。2015/09/17

財布にジャック

69
北森さんの書かれる短編なので、安心して読めます。博多の屋台を舞台に、ちょっぴりハードボイルドなテッキとキュータという若者二人の活躍が、小気味良いです。それよりなにより、この表紙が私を呼んでいます。博多の屋台ってこんな感じなのでしょうか?一度も行ったことないのですが、こんなところで飲んでみたいです。そして題名の親不幸通りって親富孝通りと書くらしいですけど、ホントにあるんですね。更に英語が苦手なのでディテクティブの意味まで気になって辞書ひいちゃいました。探偵という意味でした。2012/02/21

さっとん

62
北森さん3作目。 これまで読んだ作品とは雰囲気が違いましたがこれも面白かったです。 鴨ネギコンビことテッキとキュータのW主人公の対照的なキャラが良いですね。 特にテッキの冷静沈着でシブい感じが良いです。 キュータは身近にいるとイライラしそうですが(笑) ハードボイルドでありながら良い意味での軽さがあり、読みやすいです。 2作目があるようですが続編ではなく前日譚なのですね… もちろん2作目も読みたいと思いますが、今作のラストが切なくその後が気になる終わり方だっただけに続編がないというのが残念でなりません。2021/07/28

mr.lupin

61
福岡の博多を舞台にしたテッキとキュータの迷コンビが、どういうわけか物騒な事件に関わっていく、ハードボイルドなストーリー。読む前の予備知識が全くなく「ディテクティブ」の意味を調べてみたら、あ~なるほどねと納得できた内容だった。博多弁の会話とか、なかなかと良い味を出していた作品だった。またハードボイルドなのに妙に軽さもあったりして読みやすく楽しめた。しかし最後の話は切なさが残るな。 ☆☆☆★★2020/08/18

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