講談社文庫
江戸の性談―男たちの秘密

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  • サイズ 文庫判/ページ数 261p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062752626
  • NDC分類 384.7
  • Cコード C0195

内容説明

幼児愛、衆道、不義密通…。江戸社会はおおらかな性を謳歌していたかに見える。しかしどこか情念の濃さ、暗さが感じられるのはなぜなのか。流行病、飢餓、犯罪。太平の世のそこここにのぞく地獄の淵を横目に、太く、短く、せつなく生を燃焼させた男と女。物言わぬ史料に息を吹き込み、愛の諸相がいま蘇る。

目次

プロローグ 極楽と地獄
第1章 六歳の春
第2章 お尻にご用心
第3章 あぶない少年時代
第4章 暮らしの中の猥談と春画
第5章 恋する人妻たち
第6章 洗う女
第7章 男の操
第8章 誰よりも君を愛す
エピローグ 老いても愛して
鶏肋篇

著者等紹介

氏家幹人[ウジイエミキト]
1954年、福島県生まれ。東京教育大学文学部卒業。専攻は日本近世史。特に「性」と「老い」を中心テーマに、独自の切り口で研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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bittersweet symphony

2
氏家幹人さんは市井の江戸学者、文献読解を中心に性と老いの観点からの著書が多数あります(すべてはフォローしきれていません)。今回は、少年の性の目覚め(数え6歳頃)から男色の対象としての少年時代・同性愛(武士の習慣としてのそれ)、暮らしの中の猥談・春画、不倫・宿場等での売春(無理やり買わされるものも含む)、死に際の愛する男性への殿様の気遣い、老いらくの性といった内容。以前も書きましたが内容がバラエティに富むのはそれだけ江戸時代の文献の物量があるからですね。2005/12/28

菜っぱ

1
洗濯と恋愛の関係にはへえ〜っと思わされた。伊達綱村のエピソードが印象的。当時の文化、慣習が知れて面白かった。2014/02/05

ELAT

0
江戸の性事情について多くのエピソードを交えて紹介している本。面白い。この時代の性事情は、多彩さと切実さが特徴らしい。ふと気になったのは、女性同性愛は全然無かったのか、ということ。2015/07/04

ゆん

0
男女のお話だけじゃなくて、衆道の方面もかなり章を割いてあって、そっち(どっち?笑)方面に興味がある方も面白く読める…かな?洗濯って「洗濯屋○○ちゃん」どころか江戸からそう言う意味合いがあったとはびっくり!工口い読み物じゃなくて普通に歴史モノとか江戸好きな人も楽しめる…かも。2014/04/21

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