講談社文庫<br> 運命―二人の皇帝

電子版価格
¥396
  • 電書あり

講談社文庫
運命―二人の皇帝

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 259p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062751896
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

明の太祖・洪武帝は皇太子を亡くし、孫に跡を継がせて崩御した。気弱な二代・建文帝は延臣たちが有力な皇族を次次と粛清するのを止められず、太祖の第四子・燕王は朝廷の罠をかわして反撃に転ずる。運命に操られ、覇権を競い闘う甥と叔父!文豪・幸田露伴の名作がさらなるエンターテインメントとして蘇る。

著者等紹介

田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。’77年第3回幻影城新人賞、’88年第19回星雲賞を受賞。壮大なスケールと緻密な構成で、SFロマンから中国歴史小説まで幅広く執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

17
明治の文豪・幸田露伴の歴史小説「運命」を、現代の青少年が読み易いように翻案したもの。原文でどのような書き方をされたのかはわかりませんが、わかりやすく歴史を描いています。中華帝国の一つ、明の二代目・三代目皇帝の争い、「靖難の変」のときの伝承がテーマ。この三代目が名高い永楽帝なのですが、原作にない三人の宦官、鄭和、イシハ、侯顕を狂言回しに使って面白い歴史に仕立て上げています。よく学べば歴史ってこんなに面白いんだよ、と言う田中さんの声が聞こえてきそうです。中学生あたりに薦めたい。むろん。もっと年長の人にも。2008/10/12

ホームズ

11
靖難の役の話をもっとやってくれた方が面白くなったかな。永楽帝自体があまり好きになれないキャラクターだったのが残念。燕王時代に仕えていた武将達や敵方の武将達をもっとメインにしてくれた方が良かったかな~(笑)2011/11/14

keisuke

8
再読。子供向けに書いたとはいえ、少し易しく書きすぎじゃないかなとは思う。燕王が入城する時に鉄板が落とされる描写は、直前に読んだ「西風の戦記」にもあったから作者好きなんやな。2015/03/18

Mu@芒羊會

8
明の太祖朱元璋亡き後の相続戦争を描いた物語。自ら戦場を駆け抜ける燕王(後の永楽帝)に対し宮城奥に留まる二代目が勝てるはずないよなあ。それにしても中華の皇帝の例にもれず統一後に粛清をはじめ後継ぎを滅亡させてしまう朱元璋の姿は歴史に学ばないにもほどがある。でもそれほどまでに皇帝の、というか人間の猜疑心の深さは計り知れないんだろうなあ。本書は幸田露伴の作品の田中氏によるリライトだけど数々の中華物を描いている作者らしく、生き生きとした人物描写と戦争場面の高揚感があって読み終わって満足できた。やっぱり歴史って面白い2015/02/02

xiaoxue

5
そう言えば明の最初の頃って知らないなと購入。子供向けということもあり非常に読みやすかった。 本の内容とは直接関係ありませんが、読んでいる最中に洪武帝と崇禎帝の猜疑心について思い浮かび、崇禎帝の痛ましい最後もこれもまた運命であったのだろうかなんて思ったりしました。2015/12/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/398401
  • ご注意事項

最近チェックした商品