内容説明
理由なき衝動から、愛する新妻を山の展望台から墜落死させたジュニア。父なき子として生まれ、母アグネスの愛情に包まれて育つ神童バーティ。レイプの結果、この世に生をうけたエンジェル。彼らの運命はやがて思いもかけぬところで結びついて…。異能の巨匠クーンツ、魅力全開のノンストップ・サスペンス。
著者等紹介
クーンツ,ディーン[クーンツ,ディーン][Koontz,Dean R.]
1945年ペンシルバニア生まれ。’68年、SF小説“Star Quest”で長編デビュー。’70年代はさまざまなペンネームを駆使してジャンルを問わずに大量の小説を発表。’86年、『ストレンジャーズ』でブレーク後は、スティーブン・キングと並ぶモダンホラーの旗手となり、その後も幅広くエンタテインメント・サスペンスの巨匠として活躍を続けている
田中一江[タナカカズエ]
1953年東京生まれ。東京女子大学英文科卒
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GASHOW
3
悪の教典を彷彿とさせるヒューマンの悪。運命をかけた戦いがはじまる。2015/07/28
いぬすけ
2
やばい。読んでるうちに、ジュニアがどんどん魅力的にかわいく思えてくるから不思議だww いやほんと悪いヤツなんだけど。クーンツの悪役って昔からちょっとかわいいんだよなー。対する善人の方がちょっと今回あんまり際立ってないっちゅーか、バラバラな感じ。貧しい人にパイを配達するってシステムもよくわかんないし。(向こうのボランティア活動なんだろうけど、たぶん宗教的価値観もあるんだろうな)なんか私の感じ方からすると「施してやってる感」があってもやっとするんだけど。2019/03/16
さぜん
2
10年ぶりのクーンツ。さくさくっと読めるかと期待したが、なかなかこの世界に入り込めず。ジュニアは急にに殺人者に変わるのがちょっと唐突で違和感があり。彼の悪の根源がどこなのか知りたい。アグネスと双子の兄のキャラは巧い。後半からスピードがあがってきたのでこのまま下巻へ。2011/10/28
Tetchy
2
本作品ほど、クーンツは傑作を物するのに仕損じたと大いに感じたことはない。率直に云って、殺人鬼ジュニアは不要であると考える。クーンツは彼をブルーノ・フライとし、2000年版『ウィスパーズ』を書こうとしたのだろうか?登場人物としては面白いものの、この物語を有意義にするのに役割を果たしていないと考える。余談だが物語中でジュニアの独白で語られるアクション映画・小説の鉄則が面白かった。2009/09/16
ほげむー
2
うつくしーフレーズがたびたびある。どんどん読めます2009/02/01