内容説明
宝鏡を奪取しようと、超大国の殺戮部隊が伝説の秘境に迫った。魔力を持つ絶世の美女の力を借りるため、九鬼鴻三郎たちは禁断の聖域へと進んだ。膚も素顔も隠した女が語る“神話”。官能の秘儀を行う洞窟で起こった凄まじい事件。キキを心から求める九鬼の前に、またしても魔人スペシネフが立ちはだかった。
著者等紹介
笠井潔[カサイキヨシ]
1948年東京都に生まれる。1979年『バイバイ、エンジェル』で第6回角川小説大賞を受賞。以降、矢吹駆シリーズとして『サマー・アポカリプス』『薔薇の女』『哲学者の密室』を執筆し、日本の推理小説界に新しい潮流を巻き起こす。また評論活動の分野でも活躍。1997年の編著作『本格ミステリの現在』で第51回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞。2003年には第3回本格ミステリ大賞を『オイディプス症候群』(小説部門)、『探偵小説論序説』(評論部門)で同時受賞した
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