内容説明
分身、時間移動、未来予知―ミステリの“掟破り”が存在する事件にはたして『論理的解決』は有り得るのか?六つの超能力犯罪に挑むのは、おなじみチョーモンイン(見習)神麻嗣子、売れないミステリ作家・保科匡緒、美貌の能解警部。いまミステリ界で人気最高のトリオの活躍をじっくりお楽しみ下さい。
著者等紹介
西沢保彦[ニシザワヤスヒコ]
1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒。高知大学助手などを経て、執筆活動に入る。『聯殺』が第1回鮎川哲也賞最終候補作となる。本格ミステリを愛し、パズル的要素を盛り込んだ作風で多くのファンを魅了している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
43
神麻嗣子の超能力事件簿その5。短編集。キャラが追加されるし、何があったのと思わせる終わり方でますます今後が気になる。2014/08/02
momi
36
チョーモンインシリーズ!超能力による犯罪を取り締まる秘密組織…そこの見習い「神麻嗣子」と、売れないミステリ作家と美人警部の超能力事件簿!!コミカルミステリー!!今回から、ますます登場人物も増えてくるし、意味深なことも出てくるし、もうこのシリーズどうなっちゃうのかしら??とっても気になります!!次へ!!2015/06/16
じゅんぢ
34
新キャラが増えて謎も深まる一方。阿呆梨稀の正体についてなんとなく自分なりに推理してみたけど、目的までわからなかった。2018/06/21
おうつき
31
チョーモンインシリーズ。制約付きの超能力が関わった犯罪をルールに則って解決していく。今回もバリュエーション豊かな超能力と新たなキャラクターが登場し飽きることなく最後まで楽しめた。また、シリーズを通した伏線も随所に散りばめられており、今後への期待が高まる。長い間新作が発表されていないこのシリーズだが、いつか続編が出て欲しい。2019/12/12
ミーホ
30
「チョーモンインシリーズ」5冊目。保科の元妻聡子に加え、新キャラも続々登場で賑やかな短編集。今回は語り手である神麻さんや保科が体験する不思議な作用(超能力?超能力なの?)による不穏な空気を感じて『これは何の伏線なんだろ?』とワクワクが止まらない。ラストまで回収されず、意味深な最終章に即、次作へ手を伸ばす。こういった自分の記憶や体験が信じられなくなったり、無理矢理気のせいにしてしまわないと理屈の通らない出来事って子供の頃によくあったなーと思い出す。単に経験値や知識が未熟だっただけなのか、はたまた…(·∀·)2015/03/24