講談社文庫<br> 怪人対名探偵

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講談社文庫
怪人対名探偵

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  • サイズ 文庫判/ページ数 554p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062749527
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

下校途中に暴漢に襲われ、顔に傷を負った玲美。頻発する不穏な事件に落ちこむ彼女を励まそうと誘われた“コスプレ・パーティ”で、玲美は謎の「怪人」と出会う。時計台の磔刑、気球の絞首刑、監禁した美女への拷問…そして最後に森江春策が明かす驚愕の真相!江戸川乱歩へ捧げる著者畢生の傑作本格ミステリ。

著者等紹介

芦辺拓[アシベタク]
1958年生まれ。同志社大学法学部卒業。新聞社勤務の傍ら執筆活動に入り、’90年『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞。’94年より作家専業となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

64
森江春策シリーズ第8弾。江戸川乱歩先生の世界、少年探偵vs怪人へのオマージュ作品です。現実の森江春策と、作中作の名探偵花筐城太郎と少年探偵有明雅彦、二つの世界が入り乱れて乱歩作品の雰囲気です。文章も乱歩作品の表現が、見事に再現されていると思いますが、残念な事に乱歩作品と比べて読みにくい。殺人喜劇王と名乗る怪人が次々と人を襲い、その事件を予言したかの様な本が見つかり、現実と虚構の垣根が虚ろになって行く。終演の演出や新たな怪人を予見させる展開など、私には良かったのだが、恒例の良さは伝えてきれていないと感じる。2016/10/03

たか

50
芦辺拓が江戸川乱歩に捧げるオマージュ作品。 迷宮・怪しげな作家・犠牲となる可憐な少女・人を隔てず迫る魔手・古典的な名探偵と少年助手・囚われの美女・仮装舞踏会・大時計における磔刑、空中絞殺刑など、乱歩の世界を現代に移植しながらも、伏線と手がかりを随所に散りばめ、本格ミステリに仕立て上げることに成功している。 しかも、現実の世界と作中作の世界の、メタ世界が入り乱れており、欲張りな構成となっている。B評価2019/12/07

ダイ@2019.11.2~一時休止

49
森江春策の事件簿その8。次々に起こる怪事件が小説なのか実際に起こっているのかが判らないような進め方。面白かったが、犯人の片方はヨミ通りだし、終わり方がちょっと残念。2014/08/26

coco夏ko10角

30
森江春策シリーズ。あちこちに江戸川乱歩要素があって面白い。色んなことがうまくつながっていってミステリーもよかった。2017/02/01

ヒロユキ

19
終盤にかけての驚きが足りなかった。雰囲気作りは個人的には大好きだったのでもったいない感じです。芦辺さんらしいメタ的なネタのなかで怪人はとても生き生きしてたと思います。2012/02/27

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