内容説明
北極と南極、地球の両端に立って、かけがえのない“青い星”についてもっと考えたい―この想いから両極横断行はスタートした。北極横断中に凍傷で足の指すべてを失い、挫折を味わっても、けっして諦めることはなかった。世界で初めて両極を歩いて横断することに成功した冒険家の「南極行」ノンフィクション。
目次
第1章 大冒険行の準備(人類の宿題;下見で分かったこと ほか)
第2章 クレバス帯を越えて(オランダの南極横断チーム;「ブルーワン」がスタート地点 ほか)
第3章 白い大陸の素顔(冒険行の「秘密兵器」;オシッコ用の水筒 ほか)
第4章 南極に学ぶ(私はアムンゼンが好き;セーリング中の失敗 ほか)
第5章 大いなる決断(大きな誤算;南極横断行のタイムリミット ほか)
著者等紹介
大場満郎[オオバミツロウ]
1953年、山形県生まれ。冒険家。29歳まで農業に従事する。’82年に冒険旅行を兼ねてアマゾン河6000kmを筏で下り、アマゾン河周辺の農業を視察。’85年のグリーンランド西海岸1400kmを皮切りに、カナダやシベリアなどを単独歩行。’94年に北極海単独歩行に挑戦し、’97年の4回目の挑戦で横断に成功。’99年には南極の単独歩行横断を成し遂げ、両極を制覇した。’00年の第4回植村直己賞受賞。2001年から山形県最上町で冒険学校を開校。’04年4月から「地球縦回り一周の旅」をスタートしている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shamrock
7
サクっと読了。なんだか釈然としない感じ。「冒険家」のやることに目的を求めてしまった、俺の読み方が悪いんだと思う。冒険することが目的なんだよね。2014/07/19
nishioda
2
スゴいことをしているのに、あんまり凄さが伝わってこないのが不思議。衛星携帯電話とかで南極から1日10人くらいに電話していたり、いろんな企業がサポートしていたり、今ではこちらの冒険が当たり前なのかな。植村氏が世界で尊敬されている理由が、一人でやったから、だそう。よくわかる。2016/10/19
なおぱんだ
1
著者は、南極大陸横断の前に徒歩による北極単独横断を4度目で成功させています。3回目の挑戦では凍傷により両足指切断という重傷を負い、リタイアを余儀なくされました。それでも両極単独横断という夢を実現させ、さらには地球上で今何が起こっているか、その自然の実態を知るために地球縦回り1周の旅を続けているそうです。それにしても個人的な冒険行とはいえ、いかに多くの人が関わっているか、多額の資金がかかっているかなど驚くことばかりでした。2011/04/14
OMO
1
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×2023/10/27
yuji
1
すごいことをしたんでしょうが登山と違って凄さの価値がいまいちわからない。同じ水平指向の植村直巳の本は情熱や喜びが文章にほとばしっているのですがそれが感じられない。文章力の問題なのか、読後に何も残らない。2018/11/14