講談社文庫
世にも珍妙な物語集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062748452
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

新聞の集金人やファミレスのウェイトレスをつとめるお年寄りたちが、客と絶妙な掛け合いを繰り広げる(「接客セブンティーズ」)。繁華街にできた不思議な行列の先に何があるのか(「マツノギョウレツケムシ」)。CM、心理テスト、旅行など、日常生活のなかにひそむ面白さをつかみ出した会心のユーモア小説13編。

著者等紹介

清水義範[シミズヨシノリ]
1947年名古屋市生まれ。愛知教育大学国語科卒。1981年『昭和御前試合』で文壇デビュー。1986年『蕎麦ときしめん』でパスティーシュのジャンルを確立。1988年『国語入試問題必勝法』により吉川英治文学新人賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かしまさ

8
清水先生の本領発揮な本。良い意味で「ちっちゃい話」ばかりが集まっているのですが、ひとつひとつの着目点が素晴らしい。みんな少しだけ気になっていたことを文章にしちゃっているので「そうそう!」と相槌を打ちながら読んでしまうこと必至。2020/03/06

Kaz

7
着眼点が素晴らしい。著者の作品を読んでいると、自分でも何か書けそうな気がしてくる。何か書いてみたいと思わせられる。そんな夢を与えてくれる作家さんです。実際に「書け」と言われたら、全く筆は進みませんが・・・。お気に入りは「町営博物館」かな。2015/08/05

5〇5

5
あはははは。笑っちゃった。いやいや、どの作品もおもしろすぎる。中でも着眼点がおバカ(褒めてる)なのが「CM歳時記」。現代は季語の概念が無意味な時代だとして、季節感をCMから読み解き、俳句でまとめた作品だ。これにならい、私も試作してみた。本来は「春」のイメージにもかかわらず、CMでは「夏」という一句。                                         「じじばばが鵜の目鷹の目ランドセル」2019/09/01

暴走妄想族

5
この作家さんは初読みだったが、13の短編どれも面白かった。日常の中で、当たり前の事と見過ごしてしまう決まり事を、著者は常にその存在の意味を考えて、他のものに置き換えたら…とか、裏ではこんなことが起きていたら…とか妄想して生きているんだろうな。大人になってもこんな気持ちが持てたらクスッと一人笑いながら人生楽しく生きていけそう。『ノヴェル・フィッター』『町営博物館』『算数の呪い』が特に好き。2015/03/17

SPICE

3
久し振りに著者の本を読みました。毎度ながら「色々な話がコンスタントに書ける人だなぁ」と思いました。内容は様々な主人公の少し長めなエッセイ的な短編集でしょうか。家事をしながら、何かをまつ間に読める話です。 色々なジャンルにでも長けている、そんな作家さんですね。2016/01/12

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