講談社文庫<br> 中大兄皇子伝〈下〉

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講談社文庫
中大兄皇子伝〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 370p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062747714
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

既得権益に淫する輩と国内で対峙し、外交では唐・新羅の侵略を畏れる。一体、真の敵は誰なのか?人望高まる弟に嫉妬し、妹に肉欲を覚える権力者の胸中には、孤独感と猜疑心が膨らんでいった。そして最大の理解者・中臣鎌足がこの世を去った後、改新の英雄の体にも異変が―。歴史巨編、ついに終末へ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

59
下巻は入鹿死後の蘇我氏本宗家滅亡。その後の改革について精を出す中大兄が描かれている。いつも傍で仕えた鎌足。隣国朝鮮や中国に負けない体制作り。そして皇太子という身分でありながら何人殺めるんだ!とばかりの権力ドラマ。ドラマのあらすじよりも、そのドラマの底にある著者の考察が何と言っても著者の古代シリーズの読み処かな。中大兄が亡くなるまで続くこの物語。この物語では大海人皇子は吉野に引っ込んだけど、これに続く大海人皇子と大友皇子の物語を引き続き読んでみたい。2018/08/07

まみこ

13
とても面白かった...!権力を専横する蘇我氏から大王家に権力を奪回したのは有名だが、その後にも余りに多くの血が流れていた。鎌足の死後、そのあまりの喪失感に、まさに2人は一蓮托生の主従関係だったんだなと強く感じた。黒岩重吾氏の古代小説はライフワーク的に読破するつもりなので、来年からも定期的に読んでいきたい。分かりにくい朝鮮半島の動きがかなり詳細に書かれているので、とても分かりやすかった。2023/12/15

路地裏のオヤジ

10
中大兄皇子はかなりの人を殺めて王位についたことを改めて知り、イメージが変わった。しかし、子の大友皇子に王位を継がせることができなかった。死後のことまでは思うようにはできなかった。この後の壬申の乱などを興亡を読んでみたい!2020/02/22

RASCAL

10
乙巳の変以降の、中大兄皇子・天智天皇の波乱の後半生。上巻同様中大兄の一人称で語られる型破りの歴史小説。日本の原型である律令国家への長く険しい道、645年のクーデター後、一気に大化の改新が進んだように教科書には書かれていたが、改革とはそんな簡単なものではない。俺様キャラで改革を推し進めた中大兄の生涯の、善悪を突き抜けた信念に感銘、でも最後に我が子、大友皇子に対する愛ゆえに判断をまちがっちゃったかな。2013/05/26

秋乃みかく

8
★★★★☆ 再読。面白かった♪中大兄皇子がなぜ長い間皇太子のままでいたのか?この本を読んで納得。そんな中大兄を支えた鎌足は、中大兄にとってなくてはならない存在だったんだな~。感情が激しかった中大兄。最後に弟大海人皇子との溝ができてしまったのはその後のことを考えると痛かったですよね…(><)有間皇子の件も有間ファン(←ワタクシ)としては読んでいて切なかったよ…(T-T)この作品は中大兄の一人称で書かれていたので中大兄の人となりが理解しやすく読みやすかったと思う。続いて「天の川の太陽」を読みます。2014/11/06

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