講談社文庫<br> すべての雲は銀の…〈下〉

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講談社文庫
すべての雲は銀の…〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 337p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062747547
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

あなた、この世でいちばん重たい荷物って何だと思う? 傷ついたすべての心にやさしく降り積もる物語。
あなた、この世でいちばん重たい荷物って何だと思う?
傷ついたすべての心にやさしく降り積もる物語。

宿を整え、厨房を手伝い、動物の世話をする。訪れるのは不登校の少女や寂しい老人、夢を追う花屋の娘たち……。人々との出会い、自然と格闘する日々が、少しずつ祐介を変えていく。一方、瞳子は夫の消息を追ってエジプトへ。もう一度誰かを愛せる日は来るのだろうか――。壊れかけた心にやさしく降りつもる物語。

本書は失恋の痛手をかかえた大学三年生の祐介が、信州の宿にアルバイトでやってきて、そこで再生していく物語である。そう言ってしまうと、いや、それだけではこの小説の魅力のほとんどがこぼれ落ちる。(中略)村山由佳はのちに『星々の舟』で直木賞を受賞するが、それもこの作品のときから約束されていたといっていい。実に鮮やかな青春小説である。――<北上次郎解説より>




村山 由佳[ムラヤマ ユカ]
著・文・その他

内容説明

宿を整え、厨房を手伝い、動物の世話をする。訪れるのは不登校の少女や寂しい老人、夢を追う花屋の娘たち…。人々との出会い、自然と格闘する日々が、少しずつ祐介を変えていく。一方、瞳子は夫の消息を追ってエジプトへ。もう一度誰かを愛せる日は来るのだろうか―。壊れかけた心にやさしく降りつもる物語。

著者等紹介

村山由佳[ムラヤマユカ]
’64年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。会社勤務、塾講師などを経て、’93年『天使の卵エンジェルス・エッグ』で第6回小説すばる新人賞を受賞。『星々の舟』で第129回直木賞を受賞した
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りゅう☆

93
花綾と新たな恋に発展してほしいなと思いつつ、なかなか元彼女を忘れられない祐介。ヒドい裏切りに心の傷は早々に癒えないし、しばらく恋はしたくないっていうのも分かる。いいんじゃないかな?私の器が小さいのもあるけど、由美子の言い分には「いい加減にしろっ!」って思った。そこは祐介に肩入れするけど、兄登場からの終盤の急展開にはちょっとついて行けず。高橋や誠一の存在も何だか中途半端に感じたし。あくまでも自己中心的な感想だけど、自分の思い描いてたモノと違ったので私の中で不本意というかモヤッとした感情が残ってしまったかな。2018/06/11

紫 綺

80
再読。大学生「祐介」の再生&成長の物語。文中のEvery cloud has a silver lining.『どんな不幸にもいい面はある』は、ためになる深い言葉だ…。不幸をばねに幸せになろう♪2012/12/02

まさきち

77
弟の恋人を奪っておきながら彼女を許してやってくれと言いに来る兄、そして裏切っておきながら勝手に罪悪感にさいなまれている由美子への嫌悪感は消えなかった。そんな辛い状況を乗り越えて確実に成長し、最後に新たな一歩を踏み出そうとして祐介の姿に逞しくも清々しいものを感じて非常に心地のいい読後感を覚えた一冊。そしてそんな彼の成長をもたらした園主や瞳子、健太、桜に茂市っんなど周囲の個性的な面々も魅力的でした。加えて「おいしいコーヒーの入れ方」の続きへの期待も増してしまいました。2018/04/06

mmts(マミタス)

63
フェイスブックだか読書メーターなのかうろ覚えだけど読友というのか読書家に教わりましたが大満足しました。この小説の主人公同様にとある大失恋して嘆き悲しみました。ですから、この小説をきっかけにとても救われました。最後の最後にタイトルの意味を知ったときはハッとしました。生きていれば笑うことも泣くこともあるでしょう。許すこともあるけど、しかしながら許されながら生きているかもしれませんから。前向きに生きたいと思いました。人生の岐路に迷ったときにはオススメだと思ってしまいました。私は瞳子さんのキャラクターが一番かと。2016/11/27

カピバラ

59
はらー、そういうラストですか。瞳子さんとハッキリくっつくかと思ったのになぁ…。お兄ちゃんはちょっと自分勝手すぎるかなーと思いましたよ。桜ちゃんと、お母さんの和解のシーンにジンときたな。読後感は◎2016/03/26

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