講談社文庫<br> 悪魔のラビリンス

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講談社文庫
悪魔のラビリンス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 378p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062739979
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

完全な密室状態の寝台特急で女の惨殺死体が発見された。走行中の列車から消えた魔術師が疑われたが、杳として行方は知れない。警察の捜査が混迷を極める中、魔王ラビリンスを名乗る人物から名探偵・二階堂蘭子に挑戦状が届いた。三度起こる驚愕の事件。犯人の目的とは。魅惑的な謎に満ちた傑作本格推理小説。

著者等紹介

二階堂黎人[ニカイドウレイト]
1959年、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第1回鮎川哲也賞で『吸血の家』(講談社文庫)が佳作入選
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

349
今月、新作が出るらしいのでずっと放置していたラビリンスサーガに着手。まずは一作目から…という事で読み始めたものの、どっかで読んだ事あるようなチープな虚仮おどし表現をこれでもかと執拗に畳み掛けてきて、あんまりしつこすぎて逆にコッチは冷静になっちゃったよ、みたいな二階堂ワールドは健在。もしかしてこれが乱歩の世界観を狙ったという事か?トリックに関しては一話目は非常にらしいがちょっと苦しくて、二話目は小粒。ハッキリいってやる必要のないトリックを、自己顕示欲の強い殺人鬼だから、で今後も乗りきっていくつもりだろうか。2017/09/02

ダイ@2019.11.2~一時休止

72
二階堂蘭子その8。短編をつなげたような形で本作から敵側にラビリンス登場。ガラスの家がイイ感じ。2014/04/02

セウテス

71
【二階堂蘭子】シリーズ第6弾。前作「人狼城の恐怖」より、時間的に前の物語となる。魔王ラビリンスと蘭子の、怪人対探偵の設定の作品。今回はラビリンスの紹介程度であり、実際の事件の背後に潜んでいて、正体どころか男なのか女なのかすらハッキリしない。事件に使われた密室トリックはシンプルで、解答までが長いと感じなくもない。ここは蘭子の、江戸川先生の作品風の盛り上げ方を、素直に楽しんでみた。栗本薫氏の天狼星以後、怪人をシリーズキャラとして扱うミステリにあまり出会わない上に、しっかりと本格であるとは今後に期待感は高まる。2020/07/19

勇波

60
【メイ探偵祭:その2】人狼城』以来の我らが蘭子様のご登場です。今回は蘭子様vsラビリンス。予想通り明智小五郎vs20面相を彷彿とさせ、その手の物が大好物のアタクシにとっては大満足な展開です。。暖炉から入る地下室なんて最高じゃないですか!?恒例黎人の残念推理ショーが影を潜めたのは少し残念ですが、トリックと謎解きに関してはいい感じに仕上がってると思います。続編の大長編に期待が高まりまする★2016/06/25

たか

51
『二階堂蘭子シリーズ』の第6弾、かつ『魔王ラビリンスシリーズ』の第1弾でもある。 『魔王ラビリンス』は、明智小五郎に対する怪人二十面相やホームズに対するモリアーティ教授に当たる存在。 犯罪のプランナーとして暗躍し、名探偵に挑戦状を送りつけてくる。かなりの残虐趣味の持ち主で、本書でも陰惨な事件が描かれている。 雰囲気が良く出ているし、名探偵と犯人の駆け引きも面白い。 この最初の作品だけであれば、まずまず楽しめるのだが、次作から一気にレベルが低下していくのが残念。(>_<) C評価 2021/10/22

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