内容説明
「失われた十年」を過ぎても、日本人は人間としてのまっとうな感覚がこわれたままだ。過度の贅沢や安楽の果てにわたしたちは思いもかけぬところに行こうとしているのではないだろうか…。もう一度、確固とした価値観を模索し、よく生きようとする人への、「曽野綾子流考えるヒント」が満載の辛口エッセイ。
目次
病んだ世相は家庭に問題あり
ナイフ事件の対応策の基本的な間違い
子どもをお客扱いする今の教育
ピントはずれの日本の政治
救援、救助活動のおとし穴
私流のこんな暮らし方
勇気のある生き方をする
社会現象に惑わされない知恵
高齢化社会への準備はできているか
しっくりしない日本人の宗教観
さまざまな旅での貴重な体験
定見も見識もないマスコミ
ちょっと困った話
少しほっとする話も
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
7
以前読んでいた雑誌にも、著者の日記が毎月載っていて楽しみにしていたが、このエッセーも同意できるものできないものを含め、参考にさせてもらった。それぞれ短い文章の中に生きる知恵や、考え方などを盛り込みシンプルだが奥深い。素晴らしい作家であるが、ある種の哲学者のよう。2013/11/27
NBK
1
大変尊敬する著者の一人。自分を持つこと、常識を疑ってみることが大事。胸のすくこんな文章を書いてみたい。2011/06/10
pika
0
自分流を貫くというのがよく出ていて心地よい2008/11/18