講談社文庫<br> 突破―BREAK

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講談社文庫
突破―BREAK

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  • サイズ 文庫判/ページ数 486p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062738248
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

大蔵省の若き官僚・尾谷は、腐りきった官房長・村井の殺害を密かに計画していた。一方、全国各地で、遺体の指が切り落とされる殺人事件が連続して発生した。事件に関わり始めた豪傑探偵・大文字は、その気力と怪力を武器に核心に迫っていく。官僚殺害は止められるのか。息もつかせぬ痛快娯楽小説の決定版。

著者等紹介

西村健[ニシムラケン]
1965年福岡県生まれ。東京大学工学部卒業。労働省に入省し、のちフリーに。1996年、『ビンゴ』(講談社文庫)で作家デビュー。ノンフィクション、エンタテインメント小説を次々に発表している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

minami18th

7
再読である。初読のときは勢いで一気に読んだ。やっぱり細かいところは忘れてるよなぁ。オダケンや銀ちゃんみたいな器用さの対極にある一徹のパワーをたのしめればいいじゃないか。こういうの、好きだ。2012/03/05

ken-chang

2
既読2021/10/25

toshi

2
1999年のミステリ長編小説。巨漢探偵大文字一徹を主役としておりますが、影の主役はむしろ犯人である大蔵省官僚の尾谷でしょう。作者が元官僚の労働省出身であるだけに、官僚の腐れ切った細部や、政治家の身勝手さが余すところ無く描かれております。物語は失踪人を探す一徹のパートと、上司である官房長の殺害を目論む尾谷のパートと、それに付随する連続殺人事件を追う土器手のパートがスピーディーに展開されて行きます。社会派であると同時にエンターテイメント性も優れた作品と言えます。2020/10/25

鬼山とんぼ

2
これはマンガで小説じゃないな。近作に比べると数段落ちる。人物設定があまりに類型的で粗っぽく、微妙な心理描写はほとんどゼロ。主人公の人間離れした豪快な行動、ストーリーもあまりに現実離れしていて全然感情移入できない。特にヒロインである東大出の美女、不倫にも走っていた万季の不思議なキャラクターの由来が語られず完全に宙に浮いてしまっているのは残念だった。2016/03/06

おぎにゃん

2
一徹凄すぎ。彼が出てくると、ワクワクする。万季ちゃん可愛すぎ。一徹不在の大阪の街を一人歩きするシーンでは、襲われないかと、マジ心配した(笑)酒、男の友情、可愛い女、さりげないけど、グッとくるシーン。ハードボイルドだねぇ。2013/08/19

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