内容説明
時空の隙間に落ちた長兄・青竜王を追い、三男・白竜王は千年前の中国を旅する。大国・遼の侵攻激しく、内政不安定な宋代初期、天界への門が開閉するタイム・リミットまでに兄弟は再会を果たせるか?古都に巣くう残忍極まる邪神どもとの人智を超えた激闘の行方は?歴史の針を正すため、竜王が天駆ける。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年、熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。’77年第3回幻影城新人賞、’88年星雲賞を受賞。壮大なスケールと緻密な構成で、SFロマンから中国歴史小説まで幅広く執筆を行う
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サン
19
創竜伝シリーズ12巻。赤城王との戦いの中で時空のはざまに落ちた青竜王をさがすため、1000年前の中国に降り立つ白竜王。遼と宋の戦と裏で牛種と竜種の争いが繰り広げられる。途中から時代錯誤な言動もあって笑ってしまう。やはり田中さんの中華ものは面白い。この時代を描いた小説を他にも読んでみたい。2021/05/23
佐島楓
15
ほぼ全編が千年前の中国。白竜王こと終くんが大活躍します。CLAMPさんのイラストに時代の変化を感じるなあ。さてあと一巻、果たしてどうなる?2012/07/30
Tetchy
14
田中芳樹趣味に走る。宋の時代に舞台を移し、竜堂兄弟が躍動する。登場人物は竜堂兄弟と大真王夫人以外は歴史上実在した人物達で彩られ、中国歴史小説である。内容はしかし、面白くはあった。宋という史上ではマイナーな時代を舞台にその豊富な知識をベースに様々なエピソードを語り、興味を尽かせない。しかし、このことは裏返せば、作者の見聞き知った知識を存分にお披露目したに過ぎず、小説の結構としては二流の部類に入るだろう。それでも一般の読者をも愉しませる技量は賞賛に値する。2009/07/28
ミヤト
12
外伝。もはやほぼほぼ昔の中国でのお話なので、さながら別作品を読んでいるようだった。2023/04/13
よっしー
11
久しぶりに続きを読みました。 中国・宋の時代の物語でしたが、この辺りの時代背景がさっぱりわからなかったので、人物が覚えられず大変でした(笑 にしても…久しぶりに四兄弟と茉理ちゃんのみという、初期の頃のような展開でしたね‼ 創竜伝の原点な気がします。 次はまたまた現代に戻り、例の女性も出てきそうなので…ハチャメチャになりそうですね(笑2015/09/11