内容説明
いわれなき罪を着せられ、流罪となった趙浚だが、師・春申のおかげで赦免される時がやってきた。しかしそれも特命を無事果たしてのちのことだ。ふたたび国のために命を賭することを誓う趙浚だが、生きるよすがは友情か、愛か、それとも…?迫力ある筆致で人間の本性を抉る一大エンターテインメント。
著者等紹介
楡周平[ニレシュウヘイ]
1957年生まれ。米国企業在職中の1996年に出版した初の国際謀略小説『Cの福音』(宝島社)が、いきなりベストセラーとなる。その後、同作品のキャラクター・朝倉恭介のシリーズ『クーデター』『猛禽の宴』『クラッシュ』『ターゲット』『朝倉恭介』(以上宝島社)、また『ガリバー・パニック』(講談社文庫)、『マリア・プロジェクト』(角川書店)、『無限連鎖』(文芸春秋)など数多くのヒットをとばす。自身の外資系企業の勤務経験を基にして書かれた『外資な人たち―ある日外国人上司がやってくる』(講談社文庫)などのエッセイも好評
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感想・レビュー
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Syo
22
好き2022/09/21
gonta19
4
2007/05/31 Amazonにて購入 2009/7/14~7/16 痛快歴史冒険小説、とでも言えばいいだろうか。帝の理不尽な要求や嫉妬心に対してあくまでも趙浚は義を、忠を、友情を、正義を通す。ずるいやつ、要領の良い奴がはびこるこの時代においてなんとも痛快ではないか。ご都合主義のストーリー大いに結構。読んですかっとする小説。朝倉恭介とは180度異なるどこまでも純なヒーローの物語。万歳!!2009/07/16
shinsaku224
3
架空の戦国小説だけど、非常に面白かった。続編が有ってもいいと思う。2022/08/11
Shohei Ito
3
大陸での戦乱を生き抜く若者の成長を描いた一冊。 数々の困難を与えられながらも、国を思い、忠義の心をもって、その身をささげた若者の姿が鮮烈に描かれています。 自分はここまで信じるものを貫けるか。時代遅れかもしれませんが、忠をつくし、義に生きた若者たちから学べることもあると思います。2018/06/03
キューカンバー
3
楡周平の傑作。『Cの福音』から『プラチナタウン』など読みましたが、これは架空の歴史小説。主人公の葛藤、成長、しかし変わらないものを内に秘めていて読み応えのある作品でした。2015/11/03