内容説明
一眼レフカメラに自動焦点を設置したミノルタの研究者が世界の注目を浴び、三洋電機や竹中工務店の企業戦士たちは、商習慣も生活環境もまったく異なるヨーロッパで数々の障害を克服していった―。日本企業が雄々しく成長を遂げた時代を描いた名著には、今日の閉塞状況を打破するヒントが隠されている。
目次
第1章 「光をつかんだ!」―ミノルタ「α‐7000」への道程(「かいこ棚」から;「覗き屋」と「まとめ屋」;開発コード「9070」;闇夜の空中ブランコ;マウント変更;世界同時発売の時)
第2章 東からの灯―三洋電機(バーゼルの“神父”;ミラノの“のっぽ氏”;ロンドンの“直し屋”;ミュンヘンの“日本人会副会長”;「海外進出哲学」)
第3章 デュッセルの街角で―竹中工務店(手づくりの地図;ひとり事務所;「独日センター」の記録;「建築国際化」への道)
著者等紹介
内橋克人[ウチハシカツト]
1932年神戸市生まれ。神戸商科大学卒業。神戸新聞記者を経て独立。冷静かつ的確な分析には定評があり、市場原理主義への対抗思潮をいち早く展開した
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