出版社内容情報
重松 清[シゲマツ キヨシ]
著・文・その他
内容説明
東京から、父のふるさと、瀬戸内の小さな町に引越してきたヒロシ。アポロと万博に沸く時代、ヒロシは少しずつ成長していく。慣れない方言、小学校のヤな奴、気になる女の子、たいせつな人との別れ、そして世の中…。「青春」の扉を開ける前の「みどりの日々」をいきいきと描く、ぼくたちみんなの自叙伝。
著者等紹介
重松清[シゲマツキヨシ]
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒。出版社勤務を経て、執筆活動に入る。1991年『ビフォア・ラン』で作家デビュー。1999年『ナイフ』で第14回坪田譲治文学賞、『エイジ』で第12回山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で第124回直木賞受賞。話題作を次々発表するかたわら、ライターとしても、ルポルタージュやインタビューなどを手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiru
101
東京から越してきたヒロシの小学1年生から6年生までの成長記。想定してたより数倍も感動しました。慣れない土地で、あちこちにぶつかって傷をつくって、たくましく育つ様子が、6年の歳月を通して様々なアングルから描かれます。『友達』といいきれない相手と、お互いに認め合う関係へと変化するシーンや、障害のある友達への揺れ動く心理描写が温かく心に沁みこむ。迷いや悩みや苦労がすべて結果につながらなくても、自分なりの答えを探すヒロシを応援したくなる。小学生時代がなつかしく思い出された一冊でした。 ★52019/07/19
TAKA
63
小学1年生から6年生までの成長物語。重松さんの描く少年はピュアで男の子そのまんまでいいなあ。小学生は「青春」ではなくヒロシが言うように「緑春」かもしれない。すごい共感できるし懐かしい気持ちにさせられた。田舎には田舎の住み方がある、そうスメバミヤコだ。小学生の男子といえば真冬でも半パンだったなあ。2019/05/26
ミッフー
62
スティーブンキングのスタンドバイミーの日本、いやいや、岡山or広島版って感じ? 遥か昔の小学生時代を思い出し、それにしても子供の心情書かせれば重松さんは最高です❗️あさがお、二十日草、しゃぼんだまに薄っすら涙? 最後のみどりの日々ではヤギの毛を刈る手動式バリカンで丸刈り試み大失敗するヒロシと吉野に大爆笑? キャンディーズの微笑みがえしじゃないけれど、可笑しくて涙がでそうになりました? 中学は別々になる二人、友情が生涯続きますように? 損得勘定なく付き合えた幼き頃の友達、今頃どうしてるのかな?2018/11/05
Tanaka
49
自分は平成生まれだけど、考えてたことは同じなんだなーって思いました お化け怖い、学校終わったらすぐに遊び みたいな。2013/03/04
KAN
45
良かったです。かなり好きな作品です。ある少年の小学生時代。まあ、いろいろ起きます。ほろ苦くも、真っすぐなんです。懐かしいなー。2014/10/20