内容説明
子供をさらって手にかける老人の秘密。裁きを終えた事件の裏に匂い立つ女の性。小伝馬町の牢内に沈殿する暗く悲しい浮世の難事を、人情味あふれる青年獄医がさわやかに解決する。だがある日、かつての捕物の恨みから、登の命をもらうと脅す男が現れた―。著者が五年にわたって書き継いだ傑作シリーズ完結編。
著者等紹介
藤沢周辺[フジサワシュウヘイ]
昭和2年12月26日、山形県に生まれる。昭和24年3月、山形師範学校卒業。昭和48年1月、「暗殺の年輪」を「オール読物」(三月号)に、同作品で第六十九回直木賞を受賞。平成7年紫綬褒章受賞。平成9年1月死去
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