内容説明
十歳のときに行方不明になった亜紀子が、28年たって死体で発見された。友人だった朋余は、子供のころ夢を見た記憶がなく、亜紀子が失踪した日のことも思い出せなかった。事件を知ろうとするほど深まる謎、そして連続殺人。夢を見ることのなかった少女達の心に潜む恐怖の正体とは?傑作長編ミステリー。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡県生まれ。1976年に「幽霊列車」でオール読物推理小説新人賞を受賞しデビュー。「四文字熟語」シリーズの他、ぼんやり、しっかり、ちゃっかりの三姉妹が大活躍する「三姉妹探偵団」シリーズや「三毛猫ホームズ」シリーズなど、多数の人気シリーズがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
102
赤川次郎の暗い長編小説 推理小説というよりは、「夢をみない」という現象を探る,社会派に近い作品。 家族問題を抱えた大人,性癖は直らない。 自分の子供ができたときに、初めて大人になるという。 赤川次郎自体を、映し出したような作品で、重みも深みもある。 現代の子供の中にも歪んだ映像が映し出されているかも。2011/06/19
coco夏ko10角
19
うーん、嫌な話だったなぁ。二十八年前の真相が気になったらから最後まで読んだけども。2020/09/27
かおりっくま
19
相変わらずの赤川次郎。細かいことを言うとキリはないんだけど、風呂敷広げるだけ広げて包む時にこぼれたエピソードを後で拾って無理やり入れる、という感じ。赤川次郎だから仕方ない。それでも面白いんだから仕方ない(笑)テーマはとことん重い。2016/05/11
あつ子🌼
4
実家の本棚から発掘。暗い話で、昔からあまり好きではない。やっぱり赤川氏は三毛猫ホームズのようなユーモアミステリーがイイな。2018/05/04
はち
3
ホラー小説と思ったら違った。思ったより大人の小説だった。登場人物が多いし場面ぐすぐ切り替わるけど話自体は読みやすくおもしろかった。老害は嫌だね。。2023/02/10