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講談社文庫
ST警視庁科学特捜班―毒物殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 353p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062735391
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

東京・新宿の公園で若い男の変死体が発見された。そしてまた不可解な変死事件が…。個性派揃いの警視庁科学特捜班の面々が動き出した。事件の背後には、宗教にも似た自己啓発セミナーの存在が浮かんできた。テレビ局の有名女子アナの身に危険が迫る―。土壇場に意外な展開をみせる究極のサスペンス。

著者等紹介

今野敏[コンノビン]
1955年北海道三笠市生まれ。上智大学在学中の’78年「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞受賞。卒業後、レコード会社勤務を経て作家となる。日本空手道常心門二段、棒術四段の実力を持ち、自ら「今野塾」を主宰する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

🐾Yoko Omoto🐾

118
STシリーズ第二弾。二件の毒物変死事件と新興宗教紛いの自己啓発セミナーがどう繋がりを持つのかSTならではの斬り口で真相に迫る。メンバーの特性をうまく生かしながらも決してコミカルになりすぎず、人間の本質に迫るようなシリアスさも兼ね備えている良作。特に現役の坊主という設定の「山吹」が語る不変の真理とも言える言葉や宗教論は心に響くものが多く感慨深い。「情報に埋もれ複雑な社会の仕組みに縛られ人間関係に翻弄されているうちに、誰もが自分自身を見失う恐れがある」。アイデンティティを見失った人間の心ほど脆弱なものはない。2014/08/10

どんちん

109
なんとなく、怪しいと感じたが、やはり当たった!多分、みんなそうであろうwが、犯人あての小説ではないので、それは別にたいしたことではないかw 犯人が捕まっていない前作の続きかなと思ったが、全くの別物であった。それはきっと、この後の作品ででてくるのかな?そのころには、忘れてしまうよww それより、八神秋子、ちょっと軽いなぁ。そんな簡単にひっかかるかぁ?これじゃ、誰もが犯人バレバレでその真相で勝負?の割には、チャラい動機だな。まぁこれがいわゆるエンターテイメントってやつか。ただ、今後の展開は引き続き楽しみだな。2014/10/26

KAZOO

104
STシリーズの第2作目です。他の今野さんの作品に比べて悪役が弱いような感じがします。やはりSTメンバーは拳銃も所持していないので犯人のキャラクターもそれなりに対応できるものということになるのでしょう。今回は話の流れから山吹と青山の活躍ということですが、犯人の意図がやや弱い気がしました。まあ今までにないキャラクターが多いので楽しんでいます。2015/08/10

再び読書

99
シリ-ズ2冊目、前作に較べるとSTメンバーの個性が、控えられている。禅宗の僧侶でもある山吹の個性が光る。今回はST存続の危機に際し、事件を解決することによって危機を脱する。百合根の苦悩をよそに、淡々と事件を解決するのが、快感になる。ぼちぼち続けていくシリーズとなりました。2013/07/13

tengen

94
今野敏さんSTシリーズ第2弾。 公園に遺棄された二つの毒殺死体。 人気女子アナを巡るストーカー事件。 刑事たちから軽んじられるSTチーム。 さて、彼らは実績を上げられるのか。 協調性に欠けるメンバーの束ねにアタフタする百合根警部。 余りにも漫画チック。 次はモスクワ。2013/08/08

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