内容説明
臨安で漕運(水運業)を営む夏家の二貴公子・風生と資生。年は若いが思慮にとみ「少爺」と呼ばれる風生と、闊達で真直ぐな資生は、強い信頼で結ばれた従兄弟同士である。名将・岳飛を陥れた巨魁・秦桧、風生を慕う臨安随一の妓女・王雲裳など魅力的な登場人物を配し、壮大にして繊細に描く武侠小説の傑作。
著者等紹介
井上祐美子[イノウエユミコ]
1958年兵庫県姫路市生まれ。神戸大学教育学部卒
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感想・レビュー
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雪野きずな
1
再読2回目。包拯を『桃花源奇譚』シリーズと『青天』と2回使っているので岳飛関係も、もう1作書いて欲しい。2017/12/27
ロバくん
1
読了後が気持ちいい。 慣れない中国の名前、歴史、地名などにより途中、どのような経緯があったのか混乱しましたが、読み進めると次第に見えてきました。 そうなると俄然面白い作品でした。 主人公の風生のビジュアルも気になりますが、臨安いちの美女:雲裳が凄く気になりました。2016/04/29
オイコラ
0
政治的思惑と活劇がうまく両立している。史上悪役の人物を英雄と並べてそれぞれの忠義のありかたとして描くのもおもしろい。まあこれで秦檜が悪虐非道な奸臣として描かれていたら、ひねりもなくつまらない。2013/05/05
ben
0
岳飛つながりっ。扇つよい。