講談社文庫
原子炉の蟹・写楽殺人事件―江戸川乱歩賞全集〈13〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 865p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062735308
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

巨大な密室である原子力発電所で起きた連続殺人。死体が握る紙片に記された、サルカニ合戦の「蟹」とは誰か。社会派本格推理の傑作『原子炉の蟹』。謎の絵師、東洲斎写楽とは何者か。大学助手の津田は、あるきっかけでその正体に迫るが、次々と殺人が。美術史ミステリーの金字塔『写楽殺人事件』。

著者等紹介

長井彬[ナガイアキラ]
1924年和歌山県生まれ。東京大学文学部卒。毎日新聞社に入社、主に整理部畑で記者生活を送る。定年退職後の’81年、『原子炉の蟹』で第27回江戸川乱歩賞を受賞。2002年5月逝去。享年77

高橋克彦[タカハシカツヒコ]
1947年岩手県生まれ。早稲田大学商学部卒。’83年『写楽殺人事件』で第29回江戸川乱歩賞を受賞。その後、’86年『総門谷』で吉川英治文学新人賞、’87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、’92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mintia

9
「原子炉の蟹」は、30年以上前の作品なのに原発問題が現在と変わらないことに驚いた。 「写楽殺人事件」は、写楽について詳しくなかったが興味をもって読み進めることができた。2017/10/25

朱音

4
どちらも既読。「蟹」を今読むのはどうなのよ、という気もしたのだが。ストーリーとしては「出入りに関してマークが付いてしまう密室」という扱いかも。出版時に読んだはずなのだが見立てということ以外うろ覚えで(汗)新たな気分で読んだ。実際の現場はこんな風ではないことを祈りたい。「写楽」はこの後のシリーズも好き。高橋氏はもうこの系統の話は書かれないのかなぁ。2011/04/08

夢見ひつじ

1
「原子炉の蟹」のみ。3.11のあとに少し話題になっていたけれど内容を読むとうなずける。この当時と3.11直前で作業内容にどれだけの差があっただろうか。ほとんどないのではないだろうか。と、原発の話はさておき新聞社と原発の話が詳細に描かれた上での密室殺人、見立て殺人。面白かった。千葉が舞台だったのも身近で面白く読めました2013/06/14

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