講談社文庫
コッコロから

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  • サイズ 文庫判/ページ数 212p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062735124
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

こけし顔のせいか、彼氏いない歴21年。恋って美人だけがするもんと思っていた“清く正しい”亜子に、ひょんなことからハンサムな東大生の恋人ができ、幼なじみの孔一までが愛を告白したのだ!?打算に走らず自分の心に正直で真直ぐな亜子の、爽快で抱きしめたい程可愛い恋物語。“コッコロから”好きになるのは。

著者等紹介

佐野洋子[サノヨウコ]
1938年北京生まれ。絵本作家。武蔵野美術大学デザイン科卒。ベルリン造型大学でリトグラフを学ぶ。著書に『おじさんのかさ』(サンケイ児童出版文化賞)『わたしのぼうし』(講談社出版文化賞絵本賞)『わたしが妹だったとき』(新美南吉児童文学賞)など。2002年『ねえ とうさん』で、日本絵本賞・小学館児童出版文化賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yumiha

23
佐野洋子にしてはかなり珍しい恋愛小説。それも、美しい女はずるいし、そのデメリットはないものかと思う亜子は、『きりこについて』(西加奈子)を想起させたけれど、それほどブスではなく目も鼻も口も小さい、つまりこけし顔。その亜子に言い寄ってくるのが、東大法学部でお屋敷に住んでいてベンツに乗っているジョン・ローン似。ただの甘々ラブストーリーか?でも、各所に佐野洋子の穿った視線があって、ふむふむと思う。たとえば、「正直はほとんどの場合残酷」「試練と苦悩はセット」「男は、女の外見だけで発情する」などなど。2017/06/12

Ikutan

16
角田さんの解説を読んで、「もんのすごくかわいいブス」の亜子ちゃんに会いたくなり選んだ一冊。みんなから肯定され深い愛情を受けて育った亜子ちゃん。でも、こけし顔のせいか、恋愛には程遠い毎日。そんな彼女に美男でお金持ちでしかも東大生という素敵な男性が現れる。決して打算的にならず、一つ一つ自分の心を確認しながら、ゆっくりと育んでいく彼女はやはり魅力的だった。「コッコロから」好きになるのが大事だよね。2014/06/29

rakim

7
求めているものが到来しているのに気がつかないって、実は浮ついた場合に多いんだと思います。自信を持てない大多数の女子に大切なことと力を与えてくれそうな一冊。現実には自信をもてないことで、卑屈になったり嫉妬深くなったり疑心の塊になったりする場合も多いでしょう?亜子ちゃんを好きになる男子ってきっと素敵な男性になれるんでしょうね。2011/12/04

myaown

3
美大に通う"正しい娘"亜子ちゃんの恋愛成長物語?だろうか...幼い頃のお話はまるでその子自身が語ってくれている様な錯覚に陥ったが佐野洋子サンという方は(年代で言えばその母親世代くらいのハズなんだが)いつでもその歳目線(亜子ちゃんで言えば20代)になれるヒトなんだろうか?と、まず驚いた。モノゴトをよく見ているのだろうなぁ。過去でも現在でも未来でも本当にコッコロからの声を聴いて恋愛しているヒトはどのくらいいるのだろうな?と、ふと思う。相手の本質を見る目と自分のココロに嘘をつかない恋愛それさえあれば完璧だな。2018/02/05

penpen

3
男の子の幼なじみを持つ素直な女の子に王子様があらわれる話。二人から愛されてしまうキュートな女の子。心の目で物事を見れば答えは自ずと出てくるよ!って話。愛された女の子はいくつもの花束をもらう。お母さんもお花を買って帰るお家。話の途中に出てくる花々がストーリーをふんわりさせる。物語には対照的な女の子も出てくる。コッコロの目に気づいていない娘。そんな娘はそんな風に作られてるのだから、きっと そんな風に生きるしかない。最初に出てきたCAで愛人として生きる女の人もなかなか印象的だった。本当にいるの?こんな人?2016/04/19

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