内容説明
関西有数の温泉地・有馬で大型旅館を経営する吉崎波満子は、幼なじみの志垣警部を招待する。例によって和久井をお供にいそいそ出かけた志垣だったが、夜遅く、波満子は裸身に夜光塗料で経文を書かれ、逆さ吊りの死体となって発見された。被害者は、なぜ妖しくも美しい死化粧をまとったのか。
著者等紹介
吉村達也［ヨシムラタツヤ］
１９５２年東京都生まれ。一橋大学商学部卒業後、ニッポン放送、扶桑社勤務を経て１９９０年推理作家に転向。朝比奈耕作、志垣警部、氷室想介、烏丸ひろみなどキャラクター豊かなシリーズもの長編推理小説のほか『初恋』『文通』『先生』などのホラー作品も大人気。さらに「精神衛生本」と称した心の癒しに目を向けた一連の著作から、語学や詰将棋の本に至るまで、その執筆ジャンルは多彩である
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感想・レビュー
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itoko♪
66
有馬温泉への旅行のお供に、と洒落のつもりで読んでみました。面白いのが、タイトルは殺人事件なのに、殺人よりも『有馬温泉の観光案内』の方に多くページが割かれているところ。プロローグでは有馬温泉の歴史（太閤秀吉が愛した名湯云々）、有馬温泉までの道程は、探偵役の警部と刑事のコンビが案内してくれています。肝心の殺人事件は複雑になりようもなく、動機も犯人もすぐに読めちゃいます。シリーズ物のようなので、機会があればまた読みたいと思います。2015/08/15
coco夏ko10角
25
温泉殺人事件シリーズ。有馬温泉で旅館を経営している幼馴染の波満子に招待され志垣警部は和久井と一緒に出掛けるも…。事件が起こるまでが長いなぁ。あとアリバイが不明だった人が殺害に関わってないことが判明し、って一行ですませちゃってるけど、そういう捜査をもうちょっとちゃんと見たい。名字が何度も変わることについて語られてる場面が印象的。2020/07/18
そのぼん
8
関西在住なので、読みながら有馬温泉の風景が浮かびました。ミステリーとしては、火曜サスペンス劇場を読んでいる気分になりました。2012/02/09
シン
7
久々に推理小説を読みました。トラベルものなので旅行気分で忙しい時期の気分転換にもなりました。ただ、個人的に有馬温泉を知るものとして、作品のなかで杖捨坂を自転車で上るシーンがありましたか、それは無理があるかと・・・。それ以前に有馬温泉で自転車乗ってる人を見たことがありません。2015/08/18
ホームズ
6
なんだか裏に書かれた殺人事件が起きるまでが長すぎる。その前に殺人事件は起きるんですが・・・。こん人は本当に猟奇的だったり異常な感じの犯罪を思いつくのに最後が・・・。志垣と和久井の会話とかキャラクターはいい感じだとは思うんですけどね。2009/09/10
