内容説明
美少女・鈴女は、戦乱の嵐の中、周囲の信望を得て、飛雲城の女城主となった。鈴女は近隣諸国と友好関係を築き、大国・大潟氏とも和睦し、新国「扇の国」を樹立する。そこへ都の大王家から、北方で勢力を増す築山氏討伐の命が下る―単行本化されなかった新原稿も加え、未完の大長編時代伝奇ロマンを一挙刊行。
著者等紹介
半村良[ハンムラリョウ]
1933年東京生まれ。都立両国高校卒業。’73年『産霊山秘録』で第1回泉鏡花賞受賞。’74年『雨やどり』で第72回直木賞受賞。’88年『岬一郎の抵抗』で日本SF大賞、’93年『かかし長屋』で柴田錬三郎賞を受賞するなど、さまざまな分野の小説で活躍。2002年3月逝去、享年68歳
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感想・レビュー
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goro@80.7
43
半村良のあれよあれよの伝奇小説。美貌の少女鈴女が飛雲城の女城主になって大国との戦に巻き込まれて行く。痛快な時代小説かと思いきや、神々の闘いにまで発展するのだ!しかし!805ページ目には「未完」の二文字が!えぇー鈴女は義虎は?どうなるのー。義虎は何処から来たのー。と謎のままであります。また「妖星伝」読み直そうかなと思った次第です。2019/07/05
北鹿
6
半村良さんの超悪ノリ伝奇小説(笑)前半は架空の戦国時代に似た女城主の活躍を軸に進みますが、後半はもうメチャクチャ(^_^;)一応「未完」になってますがコレは絶対にワザとだw戦国武将達に○○を持たせた辺りはニヤニヤが止まりませんでした。あまり深く考えずに読んだ方がイイですね2013/01/13
月兎
3
鈴女がかっこよくすぎて困る。女城主になるという物語紹介に興味を持って読んだのですが、序盤から面白くて物語に引き込まれました。どちらかといえば前半の「孤児記」「女神記」辺りまでが好みでした。http://tukiyogarasu.blog80.fc2.com/blog-entry-99.html2010/05/07