講談社文庫
天狗風―霊験お初捕物控〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 573p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062732574
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

一陣の風が吹いたとき、嫁入り前の娘が次々と神隠しに―。不思議な力をもつお初は、算学の道場に通う右京之介とともに、忽然と姿を消した娘たちの行方を追うことになった。ところが闇に響く謎の声や観音様の姿を借りたもののけに翻弄され、調べは難航する。『震える岩』につづく“霊験お初捕物控”第二弾。

著者等紹介

宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年東京都生まれ。’87年『我らが隣人の犯罪』でオール読物推理小説新人賞を受賞。’89年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞、’92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、’93年『火車』で山本周五郎賞、’99年『理由』で直木賞を受賞する。また’01年は『模倣犯(上下)』がベストセラーとなり話題となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

178
神隠し、捕り物、霊感少女、食べ物屋。江戸の風情を多面的に味わうことができる。江戸物を書かせたら右に出るものはいない。江戸と江戸の町の人を愛する著者の腕力が唸る。話が行ったり来たり、はらはらどきどき、結末が知りたいようで、結末にならずにずっと続いて欲しいような。2014/12/12

takaC

136
長々積んでたけどようやく読了。猫の鉄がかわいい。2015/11/28

修一郎

129
お初シリーズの第二弾も面白かった。現代のエスパーものでもそうだけれどもスカッとその超能力でもって解決するというよりもそんな能力を持ってしまった因果でストーリーが構成されているところがやっぱり魅力的。嫉妬や悪意が底にあってビターテイストなのもおんなじだ。女の怨念・神隠し・猫の守り神・便乗組と盛りだくさん。これが「耳袋」からのネタかわからず。第三弾はないみたいなので,「三島屋」シリーズに移ります。2023/10/15

mariya926

112
面白かったです。やっぱり宮部さんの時代物は引き込まれます。全部作り話かと思ったら「御前さま」は実在した人物らしいです。この物語に出てくる天狗は私たちが想像する天狗とは違い、美しさに魔が差す女の怨念を持った観音の姿をした風です。お初のシリーズの2冊目ですが、以前はお初に対してあまり印象を持ってなかった気がしますが、今回はお初の言動が気になります。とても勇気のある行動をしますし、綺麗なのにそこに捕らわれていないし、右京之介との今後も気になるし、ちょっぴり勝気なところもいいですね。続編を希望します。2018/09/24

tengen

94
霊験お初捕物控の第2弾。 嫁入りを間近に控えた娘が神隠しにあったように消えた。 そして、もう一人。 真っ赤な朝焼けと冷たい疾風と共に。 御前の特命を受け、またもやお初は右京之介と共に真相解明に奔走する。 ☆彡生意気だが話す子猫の鉄が可愛い。 良い悪いは別にファンタジー度は前作より高い。 話もこちらの方が面白かった。2014/09/29

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