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講談社文庫
ガリバー・パニック

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  • サイズ 文庫判/ページ数 389p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062732246
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0195

内容説明

巨人現る!前代未聞の怪事件に自衛隊が出動する大騒ぎとなる。ところが、巨人とコミュニケーションがはかれることが判明した。危害はないとわかった途端、官僚たちは管轄官庁を押しつけあい、一方では金儲けを考えて算盤を弾く者が出てくる。この怪物の正体は何なのか?究極のエンターテインメント。

著者等紹介

楡周平[ニレシュウヘイ]
1957年生まれ。米国企業在職中の1996年に出版した初の国際謀略小説『Cの福音』(宝島社)が、いきなりベストセラーとなる。その後、『クーデター』『猛禽の宴』『クラッシュ』『ターゲット』『朝倉恭介』(以上、宝島社)、『青狼記』(講談社)など数々のヒットをとばし、スケールの大きい書き手として注目を集めている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナルピーチ

128
笑激の巨人、ここに現る。突如として九十九里浜に出現した謎の物体、それは全長100mはあるだろう人間だったのだ…。とんでもない出だしから始まる本作。主人公の“虎之助”が何とも愛くるしく、自衛隊の“郷田”との博多弁で喋る二人の会話が心地好い温かさを生み出してくれる。そんな虎之助の利用価値をどう見出だすのか。政治的要素と各企業の利権争いを巧みに融合させて描かれていく。ただのエンタメ小説に留まらないユーモアと感動のスペクタクル巨編!最高に面白かった🤣2021/09/25

chiru

119
ハードボイルドな楡修平さんのパニック小説は予想を超える面白さ!! 九十九里浜に突如現れた身長100mの謎の生物。その生物は胸に「熊田工務店」と刺繍された作業着を着て黄色いヘルメットを被り、博多弁を話す。巨人のイメージとは違い、素朴で誠実で愛らしい虎之助。自衛隊員と虎之助の博多弁の会話に、ほのぼのして、たっぷり笑った!大雨で孤立した作業員の救出劇は虎之助でしか成し得ない。救助終了と同時に消えた虎之助はいったいどこへ…?損得を判断基準にする社会で、最も人間らしく生きた虎之助が愛おしくなる物語でした。💕★52021/10/13

NADIA

47
ある日突然、千葉県の九十九里浜に身長100メートルを超える巨人が現れた。その巨人は博多に住む上田虎之助と日本語で名乗った。これがタイトルのガリバーである。このガリバー虎之助さんをめぐって繰り広げられるドタバタ。もちろんある程度のドタバタは予想していたが、それをはるかに超えていた。なるほど!と思わされる部分も多く、特に経済界の動きが妙にリアルに感じた。十分に面白かったが、欲を言えば、もう少しガリバー虎之助の活躍を見たかったかな。2021/11/04

10$の恋

46
馬鹿馬鹿しいと思うこと自体バカバカしくなる傑作!常識や理論を超越した展開と面白さ♪上田虎之助は土木作業員、ある日突如オゾン磁場に巻き込まれ、100mの大男になって九十九里浜に現れた。さて、巨大化した自分にパニック、官僚や政府は管轄のなすり合いでパニック、虎之助の厄介な生理現象でパニック、しかし(利用したら儲かるのでは?)と、一転大手ゼネコンや広告代理店などが利権パニック。虎之助の純朴な性格と、自衛官郷田との友情が胸を打つ。博多弁がまたいいね!風刺も効いた大スペクタクルに、まだワクワクが止まらない(笑)。2022/09/22

白のヒメ

46
突然、千葉の九十九里浜に100メートルを超す巨人が現れた。作業着を着て首には工務店のタオルがかかっている。果たして、一体この巨人は何者なのか、これに対して日本政府はどうするのか・・・。いやー、面白かった。日本現代版「ガリバー旅行記」想像以上にリアルに読み進められたのは、作者おかげ。政治とか世間の情勢とかに疎い私は、楡さんのストーリー展開で、こういう異常事態に対してどう国が動くのか勉強になった。途中経過も最後も納得。これは本当にエンターテイメントだ!2020/12/15

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