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講談社文庫
密告

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  • サイズ 文庫判/ページ数 581p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062731997
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

川崎中央署生活安全総務係の萱野は、ある日、上司の矢木沢に面罵された。競技射撃で五輪出場権を懸けて争った選手時代の確執から、矢木沢の接待疑惑を密告したと思われたのだ。自らの汚名を晴らすため、萱野は真の密告者を捜す!巨大な日本の警察組織内部に潜む闇を、深く綿密に描き切った迫真のサスペンス。

著者等紹介

真保裕一[シンポユウイチ]
1961年東京都生まれ。アニメーションディレクターを経て、1991年『連鎖』で第37回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。1996年、『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、1997年、『奪取』で日本推理作家協会賞と山本周五郎賞をダブル受賞する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

背番号10@せばてん。

38
【1999_このミス20位】2003年5月6日読了。小役人シリーズ。本書の主人公は川崎中央署生活安全総務係。自分が小物のためか、この『小役人シリーズ』は存外、好みであります。2003/05/06

Walhalla

24
密告の濡れ衣を着せられた警察官が、真犯人を突き止めるといったお話しでした。 主人公の警官の『一市民である前に、一人の警察官でありたい』の言葉が、とても印象的でした。 ただ、頑張って600ページ弱を平らげたものの、登場人物に共感できる人がおらず、あまり気持ちのいい物語ではありませんでした・・・。2017/07/10

ヨーコ・オクダ

23
結構なページ数。そのボリュームは苦ではなかったけど、読んでる時の気分が苦しかった(苦笑)濡れ衣を着せられ、どんどん追い詰められていく主人公・萱野。今回の件については潔白であるも、過去に「密告」という手段で先輩を引き摺り下ろした経験があるせいか、汚名を晴らすためのステップを踏んでいくストーリーを追っていても、こちらの気分はずっとどんより。そこへ独自の女心を押してくる女性が複数絡みつつ、警察官の保身、利権等、闇の部分にもクローズアップ。読み応えアリ!2018/05/01

16
う〜ん。元は萱野さん自身にも原因があるような、それが理由でしょうか感情移入が…。2014/05/21

crazy cool joe

13
 正直主人公が気持ち悪い。萱野がこんな人間じゃなければ起こらなかった事件だと思う。最愛でも思ったけど、作者の主人公にする人間の人物像がずれている気がする。引いてしまって物語りに入り込めない。2014/10/29

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