• ポイントキャンペーン

講談社文庫
黄昏の囁き

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 345p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062731485
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

兄急死の報に帰郷した医学生翔二は、元予備校講師占部の協力で、“事故”の真相を追い始めた。「ね、遊んでよ」謎の“囁き”に異常に怯える兄の幼馴染みたち。やがて一人また一人と殺人鬼の魔の手が伸びるなか、彼の脳裏に幼き日の恐るべき記憶が甦る。異色の長編推理“囁き”シリーズ第三弾!待望の登場。

著者等紹介

綾辻行人[アヤツジユキト]
1960年京都府に生まれる。京都大学教育学部卒業、同大学院修了。『十角館の殺人』で本格推理の大型新人としてデビュー。『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

142
(…遊んでよ)その大ネタいくら何でも、さすがに強引ではと苦笑しながら、その背景については納得せざるを得ない真相が何ともせつない…(おじぞうさま…)突然の兄の死は本当に事故なのか!?(…わらった)それとも自殺、あるいは殺人!?《流星サーカス団、来る!》まだ幼少の十五年前の記憶が甦るのに合わせた様な連続殺人。(…笑え)事件そのものは極めて地味だが、謎の脅威に怯える雰囲気はシリーズ屈指に感じられた。(…これ、あげるから)ほとんどの人物達が抱える境遇や心情に満ち溢れるのは黄昏、その世界はまさに昏(くら)くて赤い…2021/09/23

takaC

131
囁きシリーズではこれが一番面白い。というか一番普通に推理小説。真相はだいぶ無茶な感じだけど。2016/06/17

ダイ@2019.11.2~一時休止

97
囁きその3。舞台が現実に近いので過去作よりも雰囲気的には劣るような気がするが面白かった。2013/11/24

藤月はな(灯れ松明の火)

87
「ね、遊んでよ」。そう言って殺人者は狂気を振りかざした・・・。アガサ・クリスティの『スリーピング・マーダー』のように回想によって思い出された殺人は寝た子を起こしてしまったのだろう。罪悪を秘して生きるという自分自身に課す罰はもっとも重く、赦しが決して訪れない罰である。その罰を背負うことは自分自身すら壊してしまう。でもやっぱり、この結末は哀しすぎるよ・・・。2015/10/23

セウテス

72
囁きシリーズ第3弾。マンションの部屋から、主人公翔二の兄が転落死した。翔二には、兄たちがノリちゃんをいじめていた記憶が在る。兄は殺されたのか、翔二は調査を始めるが、記憶にある兄の友だちが又一人殺される。本作はホラー感は少なく、記憶の中の誰と犯人は誰のフーダニットに近い。ただし純粋に推理するには、伏線は少ないと思う。的を絞った上で、間接的にデータを積み上げて行くしか方法はない。しかも大きなミスリードを、振り払う必要がある。意外な犯人だが、それよりも兄たちとノリちゃんの様子を思い浮かべると、何ともやるせない。2017/06/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/573870
  • ご注意事項