1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobby
168
何だこれは!?と苦笑いと大笑いの繰り返し(笑)くだらなくて下品でアホらしいこと極まりない。そんな30頁前後の短編15編、何となく一気に読んでしまった!結構まともに謎解いたと思ったら、何でもありで人を喰うオチがやって来る。この展開が許せるかが評価の分れ目…容赦ない下ネタも含めて…個人的には「しおかぜ17号ー」「欠けているもの」みたいな心からしょうもないネタが印象的。あの有名な大御所のトリックからの連想を宣言しての「六枚のとんかつ」はむしろ元作品よりも上手く感じる。2016/12/09
hit4papa
167
保険調査員 小野が、新進推理作家や後輩の力を借りながら、様々な難事件に挑んでいくという連作短編集。小野の扱う事件が、ほとんどアリバイ崩しや、密室トリックを暴くという本格指向のミステリになっています。賛否が分かれてしまうのは、独特のひねり方なのでしょうか。野球で例えるならば、直球勝負にいかずにボール球、クセ球で三振をとる感覚。ゆえに、たまにファーボールやデッドボールになってしまうのでしょう。お馬鹿系も含まれてるので、作品によって読者の好き嫌いが分かれてしまいそう。読みやすい分、頭の体操っぽくはあります。2016/08/27
麦ちゃんの下僕
161
いやぁ~バカミスの破壊力は想像以上でした!1話読み終える毎に脱力感に苛まれて、次のエピソードに進むのに膨大なエネルギーを必要としたため…僕には1日2話ペースが限界でした(笑) 個々の出来にはムラがありますが、やはり『占星術殺人事件』のトリックを応用した表題作&「五枚のとんかつ」は期待以上に面白かったですし…「桂男爵の舞踏会」「丸ノ内線七十秒の壁」「消えた黒いドレスの女」も、僕にとっては“当たり”でした!ただ「しおかぜ⑰号四十九分の壁」は、四国に住む人間としてはショックでしたね(笑)(←詳細はコメント欄で)2020/07/11
やっさん
150
★★☆ ここまで〝バカミス〟を畳みかけられると胃がもたれる。本格なものも混ざってて賛否両論に分かれてるようだけど、僕はどちらかというと「否」のほうだな・・・。2019/06/12
てち
143
やはりメフィスト賞の作品はどこかぶっ飛んでいて面白い。本作はいわゆるバカミスだ。読んでいて「そんなことあるかい!」って突っ込みたくなるくらいぶっ飛んでいて実にくだらない。しかし、それがまた面白い。 ページ数は多いが、一つのエピソードが短く読みやすいのでオススメである。2021/07/31