講談社文庫<br> メビウス・レター

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講談社文庫
メビウス・レター

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  • サイズ 文庫判/ページ数 347p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062730921
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

男子高校生が謎の焼身自殺を遂げた。数年後、作家・阿坂龍一郎宛てに事件の真相を追跡した手紙が、次々と送りつけられる。なぜ阿坂のもとに?そして差出人の正体は?阿坂は人妻のストーカーに付け狙われ、担当編集者は何者かに殺害された。すべてがひっくり返る驚愕の結末とは!?傑作長編ミステリー。

著者等紹介

北森鴻[キタモリコウ]
1961年山口県生まれ。駒沢大学文学部歴史学科卒業。1995年『狂乱廿四孝』(東京創元社)で第6回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。1999年『花の下にて春死なむ』(講談社)で第52回日本推理作家協会賞短編及び連作短編部門受賞。著書に『狐罠』(講談社文庫)、『闇色のソプラノ』(立風書房)、『メイン・ディッシュ』(集英社)、『屋上物語』(祥伝社)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

87
北森さんの初期の長編作で何度目かの再読ですが楽しめました。作家である登場人物やそこに来る手紙、あるいは作家の助手などがからみ、殺人事件が起きます。昔の高校生の殺人事件も絡んだりして本当に込み入った感じでかなり北森さんが思い入れて書かれたと感じています。以前の感想にも書いたのですが、読んでいて折原一さんや連城三紀彦の作品を思い出します。2024/04/07

セウテス

62
主人公の作家の周辺で、次々と起こる殺人や放火事件。と、作家に送られてくる過去の高校で起こった二人の生徒の死を、殺人であると解明しようとする過程を書き綴った手紙。この二つのストーリーが交互に語られ、やがて絡みあい真相までに何度もどんでん返しが起こる。人物と時間の確認が謎を解く鍵となる、プロットの緻密さと幾重にも重ねられたトリックには、流石にやられた感が強い。北森氏の作品では珍しい、作者が読者を騙そうと直接あの手この手を使っている。ただ少し詰め込み過ぎのきらいがあり、結末のストーリーが賛否別れる処だと思う。2015/03/21

すたこ

47
★★★★いろんな意味ですごい疲れた。面白かったし、二転三転と解き明かされる真相には驚きっ放したったけど、複雑過ぎ(笑)登場人物多いし場面転換も多いので、あっちがこっちであの人がこの人でと整理するのに一苦労。。。そして、何かと詰め込み過ぎ。でも、事実に辿りつけたと思ったら、さらに上行く真実。そこへ、これまた予想を上回る結末。驚き疲れた。2015/02/09

hirune

38
あまり共感が持てない登場人物ばかりで最初は読み辛かったけど、それこそメビウスの輪のように表裏がひっくり返って加害者が被害者に、またその逆に、と不穏な雰囲気の中最後まで定まらない。狸と狐の化かし合いを経て結構なバッドエンドだったけど、最後まで騙してもらったから、満足しました😅2022/02/11

Yuna Ioki☆

36
551-162-18 北森鴻作品2作目。以前読んだ共犯マジックが面白かったので期待しすぎたみたい(^=^;いまいち乗り切れないまま終了。。。。ラストもう〜んといった感じ。。。2014/05/17

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