出版社内容情報
東野 圭吾[ヒガシノ ケイゴ]
著・文・その他
1 ~ 5件/全5件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
1373
これはすごい傑作ではないか!なぜ当時ほとんど話題にならなかったのかが不思議でならないくらい、ミステリとしても読み物としてもすごいレベルに達した作品だ。作者が本当に書きたかった悪意は最後の最後に示される。ここに書かれた悪意はもうどうしようもない。読後私はなんともやるせない気持ちになった。ストーリーは読み応え抜群でしかも深い余韻を残す結末でありながらさらに本書がすごいのはミステリの技巧として優れていることだ。いや文学の技巧としても優れているといった方が正しいかもしれない。加賀の弱さも知れて無視できない作品だ。2012/03/02
zero1
929
どす黒い悪意は誰が誰に向けた?【天網恢恢疎にして漏らさず】ということ。東野は常に挑戦している。自宅で絞殺された作家。100ページ以前に犯人は分かる。だが【何故?】という動機が不明。そこを加賀恭一郎が追及。【人間とは記録する生き物】と桐野夏生は解説で述べている。「アクロイド殺し」のように叙述による【信用できない語り手】なのかと思ったら、その裏にもうひとつの事実が。さらに終盤にはウラのウラが。出版界の裏側も披露。動機の弱さと説明が多いため減点。この事件は苦い教師経験がある加賀にしか解決できない。2019/12/02
ehirano1
910
本書のような構成は冗長になり難くとっても読み易いものでした。一章が何かを測ったかの如く丁度よい長さであったことにはホントに驚かされました。物語も当然の如く二転三転どころではない凄さでした。いろいろな意味でスゴイ本でした!2020/07/04
再び読書
660
いきなり犯人の感想からのスタートは反則ではあ~りませんか?当然何を信じて良いかわからないまま、読み進めていく以外手が有りません。悪意の意味も個人的には消化不良です。面白いには面白いが、何故か・・・納得出来ないものも残ります。結局野々口は一体なんやってん!と少し悪意のスケールの小ささと、こだわりに疑問を禁じ得ない。2013/03/19
どんちん
660
加賀恭一郎シリーズ第4弾!はさておき。…手記、記録…これって、叙述系?苦手なんだなぁ、叙述って。いつもやられてしまうから(笑)今度こそと!と決めて読み始めたが…あれ?中盤で犯人逮捕?確かに犯人は、明らかにノロ君なのだが。早くないか逮捕?どう展開する?と思う暇もなく、一気に引き込まれてしまった。読み終えたときに、まさに、「お見事でした、としかいいようがありません」の加賀刑事の台詞をそのまま作者へ贈りたいと思った。同時にこの「悪意」の意味、久しぶりに考えさせられました。2012/08/31