出版社内容情報
低予算で強い組織をつくるには日ハムに学べプロ野球には会社組織を勝てる組織にし、個々人の能力の最適配置を実現する知恵が詰まっている。感情論を廃し、データで解き明かす「セイバーメトリクス組織論」
内容説明
ビジネスにも通じる。低予算でも「負けないチーム」はできる。
目次
第1章 パ・リーグを面白くした日本ハム(混戦必至のパ、格差歴然のセ;資金力差と戦力差の秘密 ほか)
第2章 セ・リーグは巨人、パ・リーグは西武(攻撃力、投手力、そして守備力;ポジション内訳で弱点が見つかる ほか)
第3章 得失点換算で見えてくる真のチーム力(得点と失点が勝率を決める;得点と相関度が高いOPS ほか)
第4章 こうすればセ・リーグは混戦になる!(上位固定のセ・リーグ;戦力差を的確に把握する ほか)
著者等紹介
岡田友輔[オカダユウスケ]
1975年生まれ。千葉県出身。データスタジアム株式会社CP部分析ユニット所属。2002年から4年間、日本テレビ放送網のプロ野球中継でデータ部門を担当。データスタジアム入社後は、統計学的見地から選手評価や戦略検証などを行う「セイバーメトリクス“SABR metrics”」を用いた分析に取り組んでいる。2011年には、プロの目によるベースボール分析サイト「SMR BASEBALL LAB」を立ち上げ、野球に対する新たな視点の提供活動を積極的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
太田青磁
14
日ハムの活躍は広い球場を生かした守備にあった。特にセンターライン(キャッチャー、セカンド、ショート、センター)の守備力の重要性がデータで示されていて興味深い。三振を取ることは確実にアウトを増やすけれど、コストパフォーマンスを考えると、エースに高額な投資をするより、内野を固めて打たせて取れる投手を揃えるのが合理的。ヤクルトの戦力分析には青木が抜けた穴の大きさを改めて感じます。2013/06/28
おくりゆう
7
野球本かつ日ハム本なのに見落としていて2010年シーズン終了後の一冊。統計、データから強みと弱みを分析し、勝てるチームを模索していく、という内容で意外と日ハムの内容は少ないように思います。しかし、興味深い内容もありました(ゴロは失点を減らす、フライ、ライナーは失点を増やす、というのはデータと感覚の差を個人的に感じます)。2013/12/04
たかやん
4
野球好きの父が購入後そのまま放置してあった一冊。2010年終了時点のデータということでひとまわり古い。それでも、ZRなど守備指標に関するデータの記述は面白い。当時日本ハムが斉藤祐樹を指名したのも結果はさておきうなずけるし、2011年ヤクルト躍進もまさに的中。センターラインの重要性を改めて再確認させてくれた一冊だ。2016/02/10
buki
3
2011年3月出版、プロ野球チームや個々の選手の戦力を「得点価値」に換算して比較。特に興味深いのは、セ・リーグで低迷が続いている広島や横浜の補強・育成方針を示している点。ファンとしては混戦のほうが面白いですからね。ちなみに私は日本ハムファンです。2012/08/25
ご〜ちゃん
2
データを分析することはすごく重要。でもそれはあくまでも過去の話で、現在の参考程度にしかならない。スポーツが魅力的なのは、定石通りでことがすすまないことが起きるからだと、改めて思った。ただ、この本を読んで思ったのは、あるポリシーを持って継続的に組織づくりしているチームは、長期的に見ると強くなる。2011/08/20