講談社+α新書<br> 一冊でつかめる!中国近現代史―人民と権力と腐敗の170年激動の記録

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講談社+α新書
一冊でつかめる!中国近現代史―人民と権力と腐敗の170年激動の記録

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  • サイズ 新書判/ページ数 309p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062726115
  • NDC分類 222.06
  • Cコード C0222

出版社内容情報

中国人筆者だから書けた! 慟哭の祖国史! 「この犠牲はなんのためだったのか! 」。涙なくして読めない隣国の170年!加藤千洋氏(朝日新聞編集委員)推奨! 「13億の『声なき慟哭』が聞こえる! 」。
毛沢東と4人組、林彪、劉少奇らの死闘。
文化大革命の被害者が日本語で綴ったアヘン戦争から続く「悲痛の母国史」。

アヘン戦争から170年間の中国近現代史は多事多難の道のりだった。それを平易に解説し、老百姓(庶民)の目線で読み解いた待望の書である。その同時代を描く荘魯迅さんの冷静な筆致には自身が味わった苛烈な文革体験がにじみ、13億の民の「声なき声」の本音、嘆き、慟哭が聞こえてくる。在日20年、卓越した日本語で書かれた隣国理解のための必読の1冊といえる。――<朝日新聞編集委員 加藤千洋>

●虎門銷煙――アヘン二万余箱の焼却
●日清講和条約と三国干渉
●中華民国成立と袁世凱の野望
●五・四運動と中国共産党の誕生
●運命を変えた西安事変
●中華人民共和国の誕生
●文化大革命――毛沢東の闘争方法
●鼠を捕るのが良い猫
●胡耀邦と天安門事件




荘 魯迅[ソウ ロジン]
著・文・その他

内容説明

文化大革命の被害者が日本語で綴ったアヘン戦争から続く「悲痛の母国史」。

目次

近代の幕開き―朝貢しか知らない老帝国と対等を求める西欧諸国の出会い
アヘン戦争―弱体を見破られる!不平等条約をたてに列強の餌食に
太平天国の乱―末期の清を揺るがせた“初の農民革命”は、急速に腐敗する
アロー号戦争―アヘン合法化と国土の広範な割譲に“洋務運動”が起こる
日清戦争―軍備を整え急成長する日本。宮廷内権力争いで力を失う清
清王朝の滅亡―ついに辛亥革命が起こり、孫文は「中華民国」の成立を宣言
中華民国と中国共産党―袁世凱独裁、軍閥の混迷の中、中国共産党が誕生する
抗日戦争―一九四五年まで八年に及ぶ日本の侵略。国共互いの戦いも続く
国共内戦―農民の支持を得た共産党。国民党・蒋介石は台湾へ
新中国―毛沢東の失政と独裁への野望が生んだ二〇〇〇万人の餓死者
文化大革命―毛沢東に踊らされる紅衛兵・国土に吹き荒れた粛清の嵐
改革開放―経済発展と保守化のジレンマが「天安門事件」を生む

著者等紹介

荘魯迅[ソウロジン]
1956年、中国・上海市に生まれる。文化大革命で芸術家の両親は拘束され、高名な手芸家の祖母に育てられるが祖母も紅衛兵に激しい暴力を受ける。出身差別のため故国では大学進学をはばまれ肉体労働に従事。文革後の’80年、シンガーソングライターとして脚光を浴び「吟遊詩人」と呼ばれ全国を回る。学問への情熱やみがたく、’88年日本留学。東洋大学文学部を卒業し、同大学大学院を修了。修士論文は「森鴎外論」。現在、和光大学講師(非常勤)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ジェンダー

36
中国の近現代史が良くまとめられていてわかりやすいし、これを読む事で今の中国の行動がなんとなくわかる気がする。日本が江戸末期くらいの頃中国はイギリスやフランスなどの欧米列強と呼ばれる国々から虐げられていたけれど今はようやくその国々に追いついたというより追い越した感があり、どんどん領土を広げて虐げらけていた時代を乗り越えてあの頃と違うというところを見せ付けているようにも見える。昔の強い中国に戻りつつあるように感じます。でも権力闘争の凄さは他の国々に攻められてきたよりもこだわるのはすごいです。2014/03/13

takizawa

5
アヘン戦争以降の中国史(国内政治史がメイン)を概観できる本。著者は文化大革命で生活を破壊された経験を持つ。また生まれが良いこともあり日本に留学(逃亡)するまでは道路工事の仕事しか得られなかった。本書の後半部分は毛沢東物語であり,ほとんどキチガイとしか思えないような権力者たちの抗争が見物。しかしその背後には国民一人一人の人生があることを著者のエピソードが思い起こさせてくれる。2011/03/06

suna

3
著者が中国の方なので、中国内の動きがよく分かる。特に抗日戦争からの毛沢東とその周辺の動きは、そのままドラマとして通用する面白さ。しかし、怖いのはこれが20世紀に実際にあったことなんだよなぁ。。。2011/01/23

けん

3
ところどころの反日風記述に目をつぶればかなり良書。個人的には2次大戦以前をバッサリ切って、政治だけでなく経済も絡めて書いて欲しかった。しかし台湾、周辺部を全スルーして国内政治に的を絞ったのが上手くまとまって見える理由なのかもしれんなぁ。2010/07/10

白義

2
莫言ノーベル賞受賞の報を聞いてとりあえず中国近現代史を手早くおさらいしたくなり読んでみた。阿片戦争以降の権力闘争史がメインで、日中戦争や朝鮮戦争が手短にすまされてるのは意外だが、中国の広大さを考えるとそういうものなのだなあと納得。人民というか草の根から見る中国近現代史という視点が薄いので、一冊で掴むには偏りが大きいけど分かりやすい。国民軍と共産軍の抗争が日中戦争前後も紙幅をしめてるのが興味深い。本当に国土を二分した戦いをしていたんだなあ2012/10/20

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