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講談社+α新書
金融工学マネーゲームの魔術

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062720144
  • NDC分類 338
  • Cコード C0233

内容説明

基本はサヤ取り!これが現代の錬金術の真髄だ!!「デリバティブ」「ヘッジ・ファンド」…世界の金融危機を引き起こした元凶、難解な高等数学を駆使した金融工学の正体を解き明かす。

目次

第1章 金融のリスクを考える
第2章 ポートフォリオ理論の本質
第3章 デリバティブとは何か?
第4章 ブラック=ショールズ式を検証する
第5章 金融工学でカネ儲けはできるのか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

82
この版は金融工学の初心者あるいは若干かじったことのある人にとってはいい本であると思います。説明が非常にわかりやすく難しい数式をあまり使っていないのがいいと思いました。30年以上も前に、当時担当者だった私の上司に米国から帰ってきた人がいてさかんに、ブラック=ショールズモデルについて言われていましたがあまり理解できなくて、やっとこの本を読んでおぼろげながら少しはわかるかな、という状況になりました。吉本さんの書かれたビットコインについての本も読み始めました。2015/12/19

さきん

21
低リスク、高収益な方法は絶対ないというのを前提に金融取引の高リスク、低収益は運用をさけるための計算方法、見方を解説している。ブラックショールズ式の解説までは読解できず。ダウンサイドリスクというリスクの率を足し合わせたり、統計学で習った信頼区間の考えそのままなバリューアットリスクの考えは理解できた。2020/02/20

竹花 樒 - Shikimi Takehana

5
”サヤ取り”の考え方を元に擬似コピーのポートフォリオを作る簡単なものからデリバティブにおける現物買い+プット・オプション買い=コール・オプション買いの相同関係を示唆し、オプション・プレミアムの価値を計算するブラック=ショールズ式の意味を「原始演算法」(著者)との類比から解き明かすなど、4つの類型にまとめていく。「方程式」のボラリティは理論モデルによる近似値で過去の株価変動データと異なるため誤差が生じるのは必然で、また方法論自体も淘汰と開発コストの増大で金融工学はやがて袋小路に追いやられていく、という論旨。2011/06/08

tk

2
デリバティブ、ポートフォリオ、オプション等良く耳にするけどよく分からないものを簡単な例を使い基礎から解説した本。 金融工学が確率論に依っており、相場変動の確率分布を大雑把にしか予測できない事から確実に儲ける魔術は存在しない。あるのはリスクを定量化するテクニックであるというのが、本書を読んだ私の理解だがどうだろうか? 金融工学を全く知らない私のような人間の入門用には良いと思う。2011/03/10

*ぬい*

1
ポートフォリオ理論やデリバティブの基礎が分かりやすく記述されている。2000年に出版された本だが、「ポートフォリオ理論により、世界の株式市場の相関がどんどん強まり、分散によるリスク低減効果は薄まる。」といった今起こっている現象を突いている辺りが最高に興味深い。2017/09/18

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