内容説明
「それはどこにでもある、ありふれた酸素のようなものだ。もしも、それを踏みにじることを恐れなければ、君もまた世界の支配者になれる―」ひとけのない公園で、奇妙な男オキシジェンが少年に語るとき、その裏に隠されているのはなんでしょうか?宝物の金貨のありか?未来への鍵?それともなにもかもを台無しにしてしまう禁断の、邪悪な扉でしょうか?ちょっと寂しい姉弟と、ヒーローくずれの男が巡り会い“ゴーシュ”の秘宝を探し求めて不思議な冒険をする、これは鏡に映った姿のように、あるけれどもなくて、ないけれどもある、どうでもいいけど大切ななにかについての物語です―あなたは、鏡をどういう風に見ていますか。
著者等紹介
上遠野浩平[カドノコウヘイ]
1968年千葉生まれ。法政大学第二経済学部卒。短いサラリーマン生活と数年の無職生活を経て、1998年に『ブギーポップは笑わない』で第四回電撃ゲーム小説大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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