Mystery land
探偵伯爵と僕

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062705707
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

夏休み直前、新太は公園で出会った、夏というのに黒いスーツ姿の探偵伯爵と友達になった。奇矯な言動をとるアールと名のる探偵に新太は興味津々だ。そんな新太の親友ハリィが夏祭りの夜に、その数日後には、さらに新太の親友ガマが行方不明に。彼らは新太とともに秘密基地を作った仲間だった。二つの事件に共通するのは残されたトランプ。そしてついに新太に忍びよる犯人の影。

著者等紹介

森博嗣[モリヒロシ]
1957年12月7日愛知県生まれ。現在、国立N大学環境学研究科・都市環境学専攻助教授。専門は『粘塑性体の流動解析手法』。96年『すべてがFになる』で第一回メフィスト賞を受賞し、作家としてデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

70
大満足な作品でした。森先生の作品を読むのは久しぶりでしたが、ジュニア向きでも不自然にならない文章力はすばらしさを感じました。ラスト2ページがなくても、充分にミステリとして完成度が高いと思います。伯爵の人物像が、最初は滑稽だったのがどんどん真面目に、最後は泣かせる存在となってくるのが良かった。「そうだったのか……」と。江戸川乱歩か横溝正史のジュニア作品のような展開を予想していましたが、オーソドックスな本格を最後まで一貫させた傑作です。2014/05/04

Penguin

39
初めての森博嗣さん作品。「本を読むのが大好き。国語が一番嫌い。漢字を書くことが苦手…人間が書く暗号として、絶対に複雑過ぎる。だから、僕はワープロで夏休みの日記を書く」という主人公の僕。 探偵伯爵と僕との言葉遊びが、随所にあり面白かったが、命について考えることは難しく私も答えはわからないなぁ…2012/04/30

junkty@灯れ松明の火

35
1人ミステリーランド祭開催中!今回のお話もかなりダークなお話でした。小学生が体験する、連続殺人事件を当事者の小学生が語ります。しかし、題材の「命とは?」「人を罰するとは?」が重いわりにスラスラ読めるのは、さすが森博嗣さんと言ったところでしょうか。言葉遊びは面白く笑えて、考えさせるところではキチンと考えさせてくれます。子供向けと侮れないし、子供が読んでも感じる事が多いと思う本でした。オススメです!2011/08/03

にく

31
児童向けということでさらりとした文章だけど、森さんらしさは健在。森哲学で語る現実の理不尽さや「なぜ人を殺してはいけないのか」といった道徳。「僕」と同年代の頃に読んだらどう感じたのか気になる。ぜひ小学校の図書室に置いてほしい。山田さんのイラストも素敵です。2010/10/20

みなみ

26
小説だけれど、考えさせられる言葉が沢山あった。虫の標本は良くて、犬や猫は駄目なのはなぜなのか。買収とは、お金のために自分の主義主張を曲げることだ。「殺人というのは、ほとんど恨みによって行われるものではないんだよ。…多くの場合は、何かを奪うために相手を殺す。…人間の命、あるいは尊厳を奪いたい、という直接的な殺人もある。」2023/07/13

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